20歳だった私へ | 2024/01/09

昨日、一昨日と成人式が各所で執り行われていたみたいだったので、私も20歳だった時の自分に向けて手紙を書くきもちで、ここに記してみようと思う。


拝啓、20歳の私

毎日毎日、会社に向かい、机のパソコンに向かい、本当によく頑張っているなと思っています。朝起きて、満員電車に乗り、責任のある仕事をこなし、いろんな人を心配させまいと、いつも笑顔を振りまいている。えらい。えらいぞ。

だいぶ頑張りすぎてしまうあなたに、私はどうも、ちょっぴり心配を添えてしまいます。だけど、そういうのが、嫌い、というよりも苦手なあなたは、カラッと笑い、他の人を心配させまい、としようとする。

そんなあなたに、私はどうしても、背中をさすってあげることしかできなくて。「ごめん」という気持ちも一緒に持っています。

「何を頑張ったら良いのか、何を頑張らなくて良いのか、全然わからないことだらけで、自分ができることは目の前のことを全力で応えていくことくらいしかできない」と、いつも自分に言い聞かせていたのを記憶しています。

きっと、それがあなたが、この世を生き抜いていくために、その時必要なことだったのでしょう。そのマインドに助けられた、私がいます。

本当にありがとう。

やりたいこと、いつかしたいことは、とりあえず口に出していたから周囲から見たら「本当に元気でエネルギッシュな子だな」と、思われていたでしょう。

ただ、本心はまったく自分に自信が持てない。周囲と自分を比べてしまう。早く安心したくて、どこか安定を選んでしまう自分。そんな両極端でちぐはぐな自分を、行ったり来たりしていたのだろうと思います。

苦しかったね、辛かったよね。たくさん揺らいでいたよね。だけど、この地に足を置き、踏み締め、なんとか生きてくれて、本当にありがとう。

「未来を描ける若者」として振る舞ってた一方で、不安に押しつぶされそうだった時期が長くあります。だから私は一旦夢を描くのをやめました。

けれど、そんな時があったからこそ、私が私自身を信じることができるようになってきました。

案外、こっちの世界は楽しくやれています。やっと、心から安心して将来や、少し大きな未来、野望を語れるようになりました。

それはあなたが今まで、頑張ってきてくれたから。私の現在がある。そう胸を張って言えます。

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