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大手IT会社員がmoto「転職と副業のかけ算」を読んで学んだこと

お久しぶりです。

今日は2月14日。バレンタインデーです。当然一緒に過ごすような人もいないので、サンマルクカフェで読書をしています。

今日はmotoさんの「転職と副業のかけ算」を読みました。

一緒に札幌に転勤した同期がHP買収を掲げwebページの作成を行っていたり、早期での社会的自立(F.I.R.E)を夢見て米国株投資を始めたり、様々な刺激を受けたことから転職と副業に興味を持ち、本書を手に取ってみました。

今回は、そんな「副業と転職のかけ算」から得た学びを書いてみたいと思います。


<著者紹介>

motoさんって?

戸塚俊介 1987年、長野県生まれ

新卒で地元ホームセンターに就職。自分の市場価値を高めるため、リクルート・ITベンチャーなど、4度の転職と副業を掛け合わせ、現在は年収5000万越えのビジネスインフルエンサー。

現在は広告ベンチャー企業で営業統括部長として活躍する傍ら、「転職アンテナ」などを運営し、自身の市場価値をますます高めている。Twitterフォロワー数11万超。


<学んだこと>

ここからは、本書を読み、個人的に学びがあった部分を引用・自己解釈していきます。

1. 「自分株式会社」 -自分という会社を経営する目線を
    持て

自分株式会社とは、自分自身を会社に見立てて考える思考のことです。
つまり、自分(という会社)に取って「利益のある行動が取れているか?」を見直し、計画を立てることだと私は考えました。

「自分の市場価値を上げること」が会社(自分)の目的だとするのであれば、今の会社で今の仕事をしていることが、将来の目標達成に結びついていることなのか。そして会社にぶら下がり、社名で自己承認欲求を満たしている現状が、自分にとってメリットがあることなのかを考えさせられるいいワードでした。
個人的にですが「自ら機械を生み出し、その機会によって自らを変えよ」というリクルートの社訓に則り、できないことに挑戦する姿勢を持つ必要があると感じました。

最終的に

”企業に依存した働き方から抜け出す視点”を持てるようになることが重要である

とmotoさんは語っていました。


また、生活の支出についても考えさせられる内容でした。

自分株式会社という目線に立つと
「あれ?この飲み会は誰かの役に立ったっけ?
「なんで携帯代がこんなに高いの?もっと安くできない?」
と会社の経費で割に合わない部分が見えてきます。

無駄な経費を使わず、将来の投資(自分の場合、投資信託・米国株投資)に回していこう!と思いました。



2. 市場価値(=生産性)を高める5つの力

①論理的な思考ができる力
②構造的に物事を捉える力
③物事を俯瞰した上で、課題を特定する力
④課題に対して仮説を立て、誰にでもわかりやすく説明する力
⑤①〜④を用いて組織をマネジメントする力

①から⑤は全て一連の事象として捉えることができそうですね。
例えば「組織の売上が目標に対し未達だった」という結果があるとき
「組織の中で目標数字と乖離があったのは誰なのか」
「そのメンバーはなぜ乖離が大きかったのか、目標を達成できなかったのか」
これを確認するため本人に直接ヒアリング。そしてその課題が組織全体のものだった場合、組織ミーティングで全体にわかりやすく共有する。
ロジカルシンキングと構造的に物事を捉える力(①と②)で課題を特定し、その仮説を検証・組織共有を行うことでマネジメントする。この一連の流れはどの組織においても、広く言えばどの会社においても汎用性のあるスキルであると考えます。


3. 転職のベストタイミングは”今の仕事が最高潮のとき”

仕事が辛いとか、今の会社が嫌になって転職活動を始めると「会社を辞めること」が転職の目標になってしまい、結果としてブラック企業からの内定でも、俯瞰的に物事を判断できず内定を受け、仕事が辛い→また転職・・・と負のサイクルに陥ってしまいます。

転職は自分の目標を叶えるための手段です。市場価値を高めるために「逃げの転職」を行うことは避けるべきだとmotoさんは話しています。

また、採用者目線で見ても、どちらの転職活動が成功するかは明白です。
今の仕事が順調で結果も残せているけど、自分の目標を叶えるために御社を志望しています!と伝えたほうが、企業側も採用意欲が湧きますよね。


4. 年収を上げる転職の秘訣は「軸ずらし転職」

転職で年収を上げるには「年収の高い職種」「年収の高い業界」を選ぶことが重要です。

年収のほとんどは「職種」×「業界」で決まります。もちろん会社の規模や業績によっても左右されますが、大枠はこの2つです。
また、職種と業界を両方変えると、今の仕事で培われたスキルや市場価値の面において若干のハンディキャップを背負うことになります。なので「職種」もしくは「業界」を年収の高い場所へと変化させることで、自身のキャリアステップを進めることができます。

転職エージェントは成果報酬型(採用が決まった時に報酬を得られる)のシステムですので、採用確率の高い「同職種かつ同業界」の企業を進めてきますが、あまり間に受ける必要はありません。業界、職種のどちらかを絞ったら、それ以外の細かい部分(年収・勤務地・働き方など)を大まかに伝え、いろんな求人票を紹介してもらうようにしましょう。転職エージェントの活用の仕方も工夫が必要ですね。


5. サラリーマンにできる副業は4種類 
- オススメは「コンテンツ配信」

サラリーマンにできる副業は大きく分けて4種類だとmotoさんは語っています。

1.コンテンツ配信
2.転売
3.イベント運営
4.投資

まず、前提としてサラリーマンには使える「お金」「時間」が限られています。
そのため、「元本はできるだけ少なく」なおかつ「労働集約型であってはいけない」というのが鉄則です。

これらの前提を踏まえると、元本が必要なく、勝手にお金が入ってくるシステムを構築できるのは「コンテンツ配信」となります。
確かに、自分がやっている投資は元本が多いほど利益を創出しやすく、現状、本業をやめて生活できるほどのお金は発生していません・・・。

コンテンツ配信で大切なのが「どんな情報を発信するか」です。
コンテンツを配信したとしても、他の人から支持が得られなければ、自身の収入にはなりません。

そこで重要なのが

・本業や過去の経験を生かし「人の役に立つ情報」または「共感を得られる情報」を発信する

・発信する内容は「リクルートの事業展開領域」を見る

・「期間と目標」を決め、逆算して行動する

この3つです(主観が入っています)

1番目と3番目に関しては説明不要だと思いますので省略します。
2番目のリクルートの事業展開領域とは、例えばゼクシィ(結婚)、リクナビ(転職・就活)、スーモ(賃貸・住宅購入)などは、人生において重要な意思決定シーンであるため、情報収集をする人が多くいます。言い換えれば、情報のニーズ、価値が高く、お金の動く分野なのです。しかも、この分野は情報過疎であるとmotoさんは語っています。
就職も転職も、結婚も住宅購入も、その時はいろいろ考えますが、終わってみるとイベントはそこで完結します。
就活は「いろいろあって大変だったなあ」という経験談として語られるのみで、誰も「自分の経験を活かして役に立つ情報を発信しよう」とはならないのです。
つまり、みんな同じ悩みを抱えているにもかかわらず、「苦労した経験や」「乗り越えるための秘訣」は発信されにくいのです。このような観点から、発信する内容は「リクルートの事業展開領域」を参考にしてみることも面白そうですよね。

実際にリクルートでも「世の中の負」を見つけることから、事業を展開しているそうなので、副業に言い換えるなら「困っている人がいる」=「発信する価値がある」ということになります。

▼これから副業をしようと思っている人へ

まず、自分の経験と知識が活かせるのはどこの領域か、その上で自分はいつまでにどれくらい稼ぎたいのかを明確にする

この領域と金額で、自分のすべき副業が見えてきます。



ここからは、解説ではなく私自身が考えさせられた言葉を列挙していきます。

「やりたいことがない」「目指したい姿がない」←これ、本当?
motoさんは「お金を稼ぎたい」という”願望”目標に副業を始めたそうです。誰しも「時間を気にせず寝ていたい」とか、そういった願望は少なからずあるはずです。明確なビジョンがなくてもいい、まずは抽象的な願望を叶えるために「何をすべきか」を考えてみよう。
行動を起こさないことこそ、最大の失敗
自分も現状に不満を感じつつも、風呂に入ってYouTubeを見て、次の日になれば忘れて社会人生活を送ってしまいます。個人的に胸が締め付けられる言葉でした・・・。
副業の大前提は「本業にコミットし成果を出すこと」
「俺には副業があるから」と本業を疎かにすると、社内での評価や精神的負担に悩まされることがあります。また、本業でコミットした経験は必ず副業に活きます。
目の前の仕事を忘れずに。



いかがでしたでしょうか。
個人的には、よくある自己啓発本よりも内容が等身大ですぐに活用できるものが多かったため、非常に学びのある時間でした。
「会社に依存したくない」「副業をしてみたいけど、どうしたらいいか分からない」「転職を検討している」など、そういった考えを持った方は、ぜひ手にとって本書を読んでみることをお勧めします。

motoさん、素晴らしい本をありがとうございました。



▼watapedia

・ステークホルダー:企業などの組織が活動を行うことで影響を受ける利害関係者。例えば、メディア会社におけるステークホルダーは会員、株主、社員など。

・STARS:採用面接などで行動を深掘りするために用いられる手法
 situation:どんな環境で
 task:どんな任務を持ち
 action:自分はどんなことを実行し
 result:結果はどうだったのか
 self-appraisal:振り返りどう感じたか、この経験をどう活かすか

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