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飾りと旅物語

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旅する飾り屋の作る飾りや、飾り屋とトランクの旅物語をまとめています。
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記事一覧

星空に佇む猫のロケットペンダント《白猫黒夜》

【旅する飾り屋の話 ―白猫の願いと宵の明星―】 とあるところに白猫と黒猫の双子の猫がおり…

星空に佇む猫のロケットペンダント《黒猫白夜》

【旅する飾り屋の話 ―黒猫の願いと明けの明星―】 とあるところに黒猫と白猫の双子の猫がお…

聖夜に贈るブレスレット

【旅する飾り屋の話 ―聖夜の贈り物―】 ある日、飾り屋と相棒のトランクの元に注文の手紙が…

ましろ雪のコットンパールネックレス&ブレスレット

【旅する飾り屋の話 ―ましろな世界―】 ある冬の日、飾り屋が窓の外を見ると外は真っ白に雪…

白黒の追想ロケットペンダント

【旅する飾り屋の話 ―白黒の幸せな日々―】 秋の訪れを感じさせるようなひんやりとした風が…

悪戯好きなカボチャ頭の子供へ捧ぐペンダント

【旅する飾り屋の話 ―Sweet or Accesory?―】 月星が不気味に光るある夜、飾り屋とトランク…

情熱に咲く白き花のロケットペンダント

【旅する飾り屋の話 ―恋する少女―】 昔々ある所に白い花のように穢れを知らぬ無垢な少女がおりました。 とてもお金持ちな彼女の父親は少女を国で一番偉い貴族の所へ嫁がせようとお見合いをすすめます。 しかし少女には小さい頃から傍にいてくれた使用人の青年に恋心を抱いており、貴族の所へは嫁ぎたくないと言いました。 それを聞いた父親は激怒し、使用人の青年を海の向こうの異国へ行く仕事に就かせ少女から青年を引き離してしまったのです。 少女は大変悲しみましたが最後は青年の事を忘れ、貴族の元へ

縁と涙のネックレス

【旅する飾り屋の話 ―縁の結び目の話―】 人と人が出会うことは縁と言う名の糸が結びあうよ…

月夜の薔薇と蝶のロケットペンダント

【旅する飾り屋の話 ―月光に輝くのは―】 「おやおや、こんな真夜中に珍しいお客様ですなあ…

真夜中の月星ロケットペンダント

【旅する飾り屋の話 ―大好きな物―】 とある町に飾りの部品の仕入れに来た飾り屋はふと珍し…

星詠みの耳飾り

【旅する飾り屋の話 ―星詠み―】 まだ寒さが残る頃、とある市場の隅に場所を借りた飾り屋達…

飾り屋とトランクのこと。

初めまして、旅する飾り屋と申します。 相棒のディスプレイトランクと共に旅をし、飾り(手作…

旅する飾り屋の話―悩める青年―

「はああぁぁ…。」 青年は大きなため息をついた。 人の多い市場の中で歩き回ったことによる…

花と音符のプチペンダント

【旅する飾り屋の話 ―花と音符―】 ある晴れた日に飾り屋とトランクが次の街を目指して歩いていると綺麗な花が満ちた場所にでた。 『これは見事な花畑だ。飾りにはするならピッタリ!』 と相棒が上機嫌に言うので飾り屋は花をいくつか摘んでみた。 色の似た物を組み合わせると飾り屋はトランクから黒い瓶を取り出して透明な液体を一滴垂らした。 するとその透明な雫の中に花がすっぽり入っていった。 『良い感じ、良い感じ。あとは固まるのを待つだけだね。』 液体が固まるまで少し時間がかかるので飾り屋