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翻訳でのカタカナ言葉との付き合い方

今の日本は、カタカナ言葉が氾濫しています。

朝食はモーニング、昼食はランチ、夕食はディナー。レストランやカフェのメニューでは、そのような表現が普通に使われていますね。

キャッチコピーもそうです。

ホテルの場合:素敵なホテルライフをどうぞ!
レストランの場合:フレンチとイタリアンのベストマッチ!

カタカナになることで、本来の意味と違う意味になってしまうこともあります。

マンションは英語でmansion、ペンションは英語でpensionとつづりますが、mansionは英語だと「大豪邸」の意味です。日本のマンションは、英語だとapartmentとかflatなどが適当なようです。
pensionは「年金」ですから、これまた日本語のペンションとはかけ離れています。

そういえば、以前、ご依頼頂いた原稿にuniqueという言葉が入っていました。

日本語で、「あの人ユニークだね」というと、人を笑わせたり、おどけて見せたりするような人をイメージしがちです。

しかし、本来、uniqueは、「独特な」「珍しい」などの意味です。
ですから、例えば”unique design”を「ユニークなデザイン」と訳すと、本来の意味とはズレてしまう可能性もあります。

さらに言えば、designは、洋服などの形をイメージしがちです。これは「図案」「下絵」などの意味で使われる場合です。

しかし、designは「設計」という意味でも使われます。ほかに「立案」「計画」などの意味もあります。

もちろん、カタカナ言葉を使ったほうがしっくりくる場合も少なくないのですが、むやみにカタカナにするのは避けたほうがよいでしょう。


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