特別で在り続ける音楽の話(SURRENDER/Lostage)

アジカンの「夜のコール」が聴きたくて「NANO-MUGEN COMPILATION 2009」を借り、その中に「SURRENDER」が収録されていた。

頭を殴られたような衝撃だった。
その時の私は20歳になったばかりで、色々なことに振り回されていて、もう自分の未来ぐらいしか拠り所がなかった。
「今日に明日を混ぜる」という詞に言い様のない希望を感じた。
「もう逃がすよ」という詞にそろそろ色々なことを逃がさなくてはな、と背中を押された。

この曲と「サーカス」を繰り返し再生しながら大嫌いだった新宿に行って、憧れの人に握手をしてもらった。
泣くのはこれで最後にしようと帰り道に泣きながら思った。

派手な髪色にスーツを着て会社の説明会に行き始めた頃だ。
人生で一番我武者羅で、傍若無人だった頃だ。

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