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AIの活用で「書くこと」に手を伸ばせる世界に

じわじわと、というよりはものすごい速さでAIによる文章生成の自動化が進んでいるようで、でもそれをまだ自分流に使いこなせないわたしは傍観者みたいになっている。

とはいえ、わたしのように書くことがラクではない人ないしライター初心者にとって、AIは有用な使い方ができるんじゃないかとも期待している。

たとえば、今思いつくのはざっとこんな感じ。

・文章を整える
 →そのまま採用というより、自分の文章と比較してより良い表現を選べる
書く前のリサーチに使う(※要ファクトチェック)
 →“ある人の声”、“一般的にこう言われてますよね”くらいの感覚での情報収集ができる
アイデアのヒントや動き出しの原動力をもらう
 →何かしらの言葉が返ってくることで、アイデアのヒントや原動力をもらえそう

少なくとも、勇気が出なかったり面倒くさがりだったりで、書くことに一歩を踏み出せなかった人のハードルがぐんと下がるはず。使い方次第なところはあるけれど、誰もが文章を書きやすくなるならそれはいいことだと思う。

「みんなが文章を書けるようになったら、わたしがやっているライターの仕事もなくなる?」という不安要素はあるものの、ビジネスのかたちや仕事のあり方、その職業で食べていくための生き残り方が変わっていく分にはそれでいいかと、どこか達観している自分がいる。

本来、「書くこと」は読み書きができる人なら誰でもできるもので、ときには思いを伝えるのに必要で大きな意味を持つもので、かといって必ずしも必要なくて、傷ついたりして書かなきゃよかったも書いてほしくなかったもあって、趣味にもなって、自分と向き合う手段にもなるもので。だから、仕事にとどまらない“書く行為”は変わらずにあり続けるだろうし、それがあれば十分なのだ。

書くことと発信をセットにしていると、周りの反応やPVなどわかりやすい数字が気になってしまう日もあるけれど、そもそも文章を書くなんて自己満足でいいはずなんだよな。正直に言えば、文章を書くのが苦手な人もAIに書いてもらうことはしないで、自分の内側から出てくる言葉で、自分の文体のままに書いてほしいという気持ちがある。

それでも、本心では書くことをしたいと思いながら避けてきた誰かが手を伸ばすことができて、文章表現を通して自分の本音や新たな一面を発見できたら素晴らしいことだ。書くことで生きながらえてきた自分なりに思う。

もちろん考えられる問題点に目を向けることも必要だけれど、書くことで息しやすい生きやすい世界へと歩みを進めるための活用法を探っていけたらいいよね。……かくいうわたし自身が全くもって活用できていないので使ってみようと思いつつも、自分の思いや感情をそのまま言葉にできる感覚のある手書きが、変わらず好きだったりする。


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