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成瀬まゆみ(著)前山三都里(漫画)「まんがでわかる 自己肯定感を高める ハーバード式ポジティブ心理学」

・本書は、ポジティブ心理学を広く日本に紹介した第一人者と知られ、現在はポジティブ心理学のテーマを中心に、全国各地で講演やセミナーを行なっている著者が、「ハウスメーカーで営業を担当する主人公が、自己肯定感の低さに悩まされながらも、ふと立ち寄った美容院で出会ったポジティブ心理学をまなんだ美容師がきっかけで、徐々に変化していく」という物語を通じて、ポジティブ心理学の概要ならびにその効果について解説した1冊。
・ポジティブ心理学は、従来の心理学とは違い、「何が心を強くするんだろう?」という「うまくいく理由」に注目して要因を探り、再現する方法を見つける、というものである。
・自己肯定感には、
◇基本的自尊感情(体験と感情を共有することの繰り返しで形成される)
◇社会的自尊感情(人から認められることによって膨らむ)
の2つの要素があり、この2つの部分を強めることで、自己肯定感と幸福度が上がる。
・自己肯定感を高めるには、まず、「ありのままの自分を認めること。いろんな気持ちのあふ自分を認めること。そして、ありのままを認めることができない自分さえも、認めて許していくこと」が大事。ネガティブな自分がいてもいいのだ。
・主人公は、早く一級建築士を取得して設計で活躍したいという気持ちがあるが、
◇勉強する時間がない
◇大学の同期が先に建築業界で活躍
ということがあり、「自分は本当にダメだ」という気持ちに苛まれる。
・美容師の方から、ポジティブ心理学のレクチャーを受け、ありのままの自分を認め始め、考え方のクセを修正し、自分がどうなりたいかについて気づいたことで、自分の「ある」を活数々ことを意識して生活するようになる。
※そこに至るまでのプロセスについては、本書の物語をお読みください。
・本書は、「自己肯定感を高めるポジティブ心理学」「いまこの瞬間の気持ちをつかむ」「明るい感情を高める」「考え方のクセに気づき、修正する」「心の才能を知り、それを活かす」という章で構成されており、
◇自己肯定感の正体とは
◇幸福の4割は自分で決められる
◇やり過ごせないネガティブにはどう対処する
◇成功者は自分の強みの上にキャリアを築く
◇良好な人間関係を創るコミュニケーション術
など、自分に自信が持てない主人公がポジティブ心理学に出会って変化していく漫画を通じて、「ありのままの私」でも自信を持つ方法が解説され、思考と習慣を変える実践ワークも収録された内容となっている。
本書では、強みがわかるツールとして「VIA-IS」が紹介されている。ちなみに私のVIA-ISTOP10は、
1.ユーモア(物事の明るい面を見るのが得意)
2. 創造性(新しいやり方、生産性の高いやり方を考えるのが得意)
3.向学心(本を読んだり博物館に行くことを好む)
4.知的柔軟性(決断する際は根拠を重視する)
5.思慮深さ(注意深く、用心深い)
6.愛情(親密になることを重視する)
7.忍耐力(始めたことはやり遂げる)
8.勇敢さ(試練や困難、苦痛に対してくじけない)
9.感謝(常に感謝を表す機会を逃さない)
10.審美眼(物事を何でも味わう力がある)
である。
ありのままの自分を認め、自己肯定感を高めたい方はぜひご一読ください。
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