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岡崎大輔「親も子もラクになる ゆるめる子育て」

・本書は、「人間力を育てる学校」を和歌山県で立ち上げ、「いつでも、どこでも、自分らしく輝ける社会をつくる」をビジョンに掲げ、1万人以上の子どもにライフスキル教育を提供するほか、大人向けには、「生き方をてるコーチングセッション」などを通じて、未来の自分を発揮できる生き方や子どもとの関わり方を実践するための支援をしているライフスキルコーチの著者が、ライフスキルを高める「自分との向き合い方」や「子どもとの関わり方」を、「行動習慣」に落とし込んで52の項目に分けて紹介した1冊。

・親が生きづらさを抱えたまま子育てをすると、子どもに同じ生きづらさが連鎖する。これは「世代間連鎖」と呼ばれている。
・子どもは親の生き方や言動から、人との付き合い方や社会でのルール、善悪の判断や大切にしたい価値観や信念など、この世界でどうやって生きていくのかを吸収する。
・親が我慢していると子どもも我慢し、親が自分を責めていると子どもも自分を責めるようになる。その結果、あなたも同じ苦しみを子どもが味わうことになるのだ。
・そのしんどさの根っこにあるのは、「親や社会に植えつけられた間違ったルール(考え方/価値観/禁止令)」かもしれないと著者は語る。
・子育てがうまくいかないと感じているとしたら、あなたが悪いわけではなく、親から引き継いだルールが原因かもしれない。
・間違ったルールをゆるめていくことで、親子の「ライフスキル」(非認知能力)が育っていくのだ。
※ライフスキルについて、4つに分類しているが、詳細は本書をお読みください。

親も子もラクになる ゆるめる子育て(一部)

07 なかなか勉強をしない子どもに
×「勉強しなさい!」と叱る
◯勉強の楽しさを教える
・学力や専門的な知識も社会で生きていくためには重要だが、学力がどれだけ高くても、非認知能力が身についていないと幸せにはなれない。
・非認知能力とは、「学校のテストでは測れない、目に見えない能力」であり、
◇自分とつながる力(自己肯定感)
◇人とつながる力(コミュニケーション能力)
◇夢を実現する力(目標達成力)
◇問題を解決する力(感情コントロール力/思考力)」などが挙げられる。
・この非認知能力を高めることで、学力などの認知能力も高まること、非認知能力が高い人ほど、人生の満足度が高いことなどがある学者の研究でわかっている。
・子どもの非認知能力を高めるためには、「目に見えない子どもの心の声を聴く」ことが大切である。子どもの気持ちを聴いて、子どもに決めさせてあげる、選ばせてあげるのだ。
・特に10歳までは、テストの点数以上に子どもの興味や好奇心に寄り添って、学ぶことの楽しさを教えてあげること。
・勉強ができる子ではなく、「勉強が好きな子」を育てる感覚である。
※そのために、3つのポイントを意識して関わることが紹介されているが、その詳細は本書をお読みください。

・本書は、「自信がみるみる育つ関わり方」「やる気をどんどん引き出す関わり方」「自己肯定感を育てる関わり方」「コミュニケーションがうまくなる関わり方」など、合計7章で構成されており、
02 「なんでできないの!」と言いたくなったら・・・
15 悩んでいる子どもへの関わり方
25 子どもが助けを求めてきたとき
30 わからないことを聞いてきた子に・・・
43 子育てに疲れているとき・・・
51 親との関係をスッキリさせたいと思ったとき
など、親も子もラクになるゆるめる子育て52が◯と×で紹介され、それが「なぜ」なのか解説された内容が収録されている。

私自身は、子どももいないのですが、「子どもの頃にこんなふうに親が接してくれたらなぁ・・・」と読んでいてしみじみと感じました。

子育てに限らず、お子さんと関わっている人たちにぜひ読んでもらいたい1冊です。

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