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武田双雲「ネガティブの教科書 気持ちがラクになる生き方」

・本書は、書道家で現代アーティストの武田双雲氏が、ネガティブをポジティブに極め、人生を楽しく生きていく考え方について紹介した1冊。

・苦しみというのは「気が苦しい状態」で、それに悩む人を「お気苦さん」と著者は読んでいるが、遠い昔から現代までを見たときに、苦しみは減っているのか?というと、そうではない可能性がある。
・むしろ、苦しみは現代のほうが増えているんじゃないかと著者は感じている。
・著者が子どもの頃、学生時代の頃と今では、インターネットの普及により、情報量には雲泥の差がある。
・インターネットが入り込んでくる前の私たちの生活は、いまよりもずっとシンプルだった。
・インターネットが入り込んでいちばん大きく変わったのは、自分たちのコミュニティを客観的に見ることが増えた、ということではないかと著者は考える。
・インターネットの普及により、自分のいる状況が、驚異的なスピードで、数値化されるようになった。企業ランキング、年収ランキング、各国の幸福度ランキングなどの「ランキング情報」はその最たるものの一つだろう。
・数値化というのは、ネガティブをつくりだす一つの要素である。
※理由ならびにその詳細については、本書をご覧ください。

・どんな苦しみも、つらいことには変わりがないが、中途半端に苦しい状態が長く続いているときはかなりつらいもの。
・近くにイヤな人や物事があり続けているとすると、最終的な選択肢は、
①逃げる、離れる
②腹を据えて、その苦しみと対峙する
の2つしかない。
・いちばんつらいのは、逃げることもせず、向き合うこともしない。ただただ「イヤだ、イヤだ」と思いながら、苦しみを抱え込むことである。
・苦しみを抱え込む=ずっと「痛み」を持って歩いているようなもの。
・人間であれば、誰でも、何かしらの苦しみを抱えており、問題は、それとどう向き合えるかだと著者さん考える。
・なので、まずは自分で、ごまかしたりせず、その苦しみを認めることが重要。
・「今が苦しい」=チューニングのチャンス、改善のチャンスだということ。つまり、「なんで、こんなにうまくいかないんだろう」「なんで、私ばっかり、こんなに苦しい目にあうんだろう」というときは、気づきの絶好のチャンスなのだ。

・本書では、「苦しい世界」「居場所がない」「自由と不自由」「消えない不安」「油断大敵」「弱い自分」「怒りと抑制」「義務の呪縛」「混乱の時代」という章で構成されており、「現代における3つのネガティブ」「ネガティブの現状」「知ることの意味」「義務と感謝の関係」など、ネガティブをどのように向き合うかについての考え方が紹介された内容となっている。

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