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大津秀一「1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた 死ぬときに後悔すること25」

・本書は、多数の終末期患者の診療に携わる一方、著述・講演活動を通じて緩和医療や死生観の問題等について広く一般に問いかけを続けている緩和医療医の著者が、元気なうちからやり残したことを作らないために、終末期に皆が必ず後悔することを前もって紹介し、後悔のない人生を送ることを目的につくられた1冊。

死ぬときに後悔すること25(一部)
①健康を大切にしなかったこと
・何をするにも、健康は大切である。健康でなければ、あらゆる人生の挑戦が不可能になってしまう。
・著者の提案として、「健康なうちから健康を大切にすること」が挙げられている。
・これは、サプリの摂取や、メタボの回避とかではなく、「きちんとした人間ドックを毎年一回受けること」を言っている。
・これが大切であり、しておくべきことなのだ。病気を早期発見し、それを是正しようとすることが、「健康を大切にすること」だと著者は考えている。
・検査をやらなかったために早期発見なら治った病気が、発見されたときには手おくれだったら、きっと後悔することになるだろう。
・また、年一回お金を払って検査を行うことで、健康への意識が高まるといく副次的効果も無視できないメリットである。
・何にせよ、体を失っては始まらないのだ。健康は「最低限」大切にしておくべきだ、と著者は語る。
※健康における「体験談」のからくりや、最良のがん対策法についても紹介されているが、詳細は本書をお読みください。

⑤自分のやりたいことをやらなかったこと
・人の一生は、実にあっという間のもの。これは、等しく皆が言い残した言葉である。
・自分に嘘をついて生きてきた人間は、必ず後悔することになる。転職したいなら、今すべきだし、新しい恋に生きたいなら、今すべきなのだ。
・忍従に忍従を重ねた人生は、極めて日本的であることもあり、皆から尊敬はされるが、実は皆を惹きつけて止まないのは、「やりたい放題」の人生である。真似できないからこそ、魅力されるのかもしれない。
・自分の思いに準じた人生は、後ろ指をさされるどころか、不思議と潔いものであるを
・なので、自由に生きた人生は皆から尊敬はされないかもしれないが、愛される。そして、心地よい清涼感を残すものなのである。
・だから、やりたいことは普段からどんどんやるようにし、他人に迷惑を(なるべく)かけないという前提で、もう少し好き勝手に生きてみても良いものに思われる。
・やりたいことをやらねば最期に後悔する。やりたいことはさっさとやるべきなのだ。
※著者の考える「後悔しない生き方」とは、そのためにどうすればよいかの詳細は本書をお読みください。

・本書では、「健康・医療編」「心理編」「社会・生活編」「人間編」「宗教・哲学編」「最終編」という6つの章で構成されており、死ぬまでに後悔すること25が収録された内容となっている。死ぬまでに後悔することに、
◇夢をかなえられなかったこと
◇感情に振り回された一生を過ごしたこと
◇自分の葬儀を考えなかったこと
◇仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
◇結婚をしなかったこと
などが取り上げられている。

後悔しない人生を送りたい方はぜひご一読を。

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