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藤本梨恵子「なぜか感じがいい人の聞き方100の習慣」

・本書は、NLP心理学を中心にコーチング、カウンセリング、マインドフル瞑想などの手法を生かし、キャリアカウンセラー・講師として各企業・大学・公共機関の講演の登壇数2000回、婚活から就活まで10000人を超える相談者数がいる著者が、「なぜか感じがいい人の聞き方」の習慣を100にまとめた1冊。

・人生は「話し方」ではなく、「聞き方」で差がつく。聞ける人だけが、人望も仕事もお金も、愛さえも手にすることができる。だから、「聞ける人」と「聞けない人」の人生は天と地ほど違うのだ。

なぜか感じがいい人の聞き方100の習慣(一部)

01 「良い話し方」より「良い聞き方」が重要
・アドバイスを求めても思うような答えが相手から返ってこず、問題が解決しないこともある。すると人は、「自分の伝え方が悪かったから、解決策が得られなかった。もっと話し方を勉強しなくても」と思ってしまうが、答えはあなたの外側にはない。カウンセリングやコーチングでも、"答えはあなたの中にある"と言う。
・他人からアドバイスをもらうのではなく、「相手の話からヒントをもらい、気づきを得て自分の問題を解決するための、聞く力が重要なのだ。
・傾聴力の高い人は、人の話の中から核となる部分を見つけ、引き出すことが上手。そして、傾聴力を高めると、洞察力が磨かれ、必然的に問題解決力も高まる。話し方ではなく聞き方を強化する方が、幸せになれる可能性が高まるのだ。

06 聞き方の「あいうえお」
・お笑い芸人で絵本作家の西野亮廣氏は、自社で社員を採用するときは、「受け(聞き方)がうまい人」を採用するとのこと。聞き上手な人の方が配慮できるので、大勢で共同作業を行う現場では雰囲気も明るくなり、他の社員も働きやすくなるからだ。
・聞き方は、柔道で言えば受け身。いくら華麗な投げ技を習得しても、受け身ができなければ、投げられたときに大怪我をする。反対に受け身ができればどんな強い相手と試合をしても怪我をすることはない。同様に、会話で話し方にばかり囚われる人は大怪我をする。無敵の人間関係は、誰にも負けないような口達者になることではなく、むやみに敵を作らない聞き上手になることで、手に入れられる。
・ある小学校では、子どもたちに聞く力の基本を「聞き方のあいうえお」という頭文字でシンプルに伝えている。
※「あ=相手の目を見て」であり、その他の「いうえお」については本書をお読みください。

22 要約は、「嫌な人」にも「できる人」にもなる
・あるコンサルタント会社では、要約をマスターするようにという指導があったという。要約には、
①話の重要な点が理解できる
②重要な点から、端的にわかりやすく伝えることができる
③重要点=本質をつかむことで、新たな提案ができる
という3つのメリットがある。
・一般的に「要約」とは、「論旨・要点を短くまとめて表すこと」。相手の話を聞きながら主訴=最重要点をピックアップする力は重要。しかし、要約も間違うと、できる人ではなくただの嫌な人になってしまう場合がある。要約は重要な点を汲み取るだけでなく、そこに優しさをプラスするまでがセットなのだ。
※事例として、「残業続きが原因で寝不足、体調不良の部下とそれについて聞く上司」の要約のNG事例とOK事例が紹介されているが、詳細は本書をお読みください。

・本書では、「聞き方の基本」「仕事・人間関係」「相手が心を開く聞き方」「心をつかむ会長のスキル」「質問力の高め方」「相手を認める聞き方」「心を整える聞き方」という章で構成されており、「うなずきで好感度が上がる」「終わりまで聞く」「関心を寄せる」「初対面でも旧知の仲のように感じさせる聞き方」「五感で相手を感じる」「24時間営業をしない」「ドリームキラーにならない」など、なぜか感じのいい人の聞き方の習慣を100にまとめた内容となっている。

周囲の人たちとの人間関係を深めたい、ラクな人づきあいがしたいなどを考えている方はぜひご一読ください。

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