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小田海光「癒やされて整う 空海さまの教え」

・本書は、元通産大臣の父の秘書→25歳で結婚し一女の母で社会教育家→55歳で得度→大本山弘法寺にて、出会う人に癒やしと安心と希望を与えるべく日々活動、という経歴を持つ著者が、自身を支える空海さまの教えを通じて、気持ちが軽くなる「悟りの境地」で生きる方法について解説した1冊。

・空海さまは、774(宝亀5)年に、讃岐の国(現在の香川県)で生まれる。
・15歳のときに、儒学者である叔父のもとで学び、18歳で御仏の道に目覚めて修行を始め、20歳で得度する。
・24歳のとき、御仏の道の教えを「三教指帰(さんごうしいき)」という書物にまとめたときに悟りを開き、その瞬間に目にしたのが空と海だけだったことから、「空海」と名乗るようになったそう。
※空海さまの経歴等についての詳細は、本書をご覧ください。

・空海さまが開かれた真言宗は、仏教の宗派の一つ。
・2500年前、インドのシャカ族の王子として生まれた仏教の開祖であるお釈迦さまは、苦行を重ねた後のある日、川のほとりで瞑想しているときに、スジャータという娘の差し出した乳粥を飲み、その後、悟りを開かれたとのこと。
・その時、悟りを開かれて初めに説いた教えが「四諦の訪問」である。
・「四諦の法門」とは、
[苦諦]人はもともと苦しむ存在である(四苦八苦)
[集諦]その苦しみには原因がある
[滅諦]すべての苦しみは心の持ち方により滅することができる
[道諦]苦しみを滅するための「道」がある(八正道)
から成り立つ。
・「諦」は辞書で、「真実を曇りのない眼で見る」とあり、望みを捨てる、現状を受け入れるという意味の「諦める」にも「諦」が使われる。
・原因がわかれば、自ずとその解決方法も見つかる。著者のお悩み相談にいらっしゃる方のお話をよくよく聴くと、実は原因が始めの相談事とは少しズレていることがある。
・苦しい状態から抜け出すには、その原因がどこにあるのかをしっかりと見つけることが大切。
・何か困ったことがあるとき、心がへこむもき、まずは、紙に困った出来事、苦しんでいる内容をどんどん書き出してみること。
・とにかく書き出してみると、自分の悩みの本質が見えてくる。
※著者には生まれたときに顔半分近くあざがあり、それで苦しむも、心が救われるエピソードが紹介されているが、詳細は本書をご覧ください。

・本書は、「一切皆苦 人生は思い通りにならない」「求不得苦 求めるものが手に入らない」「如実知自心 あるがままに自らの心を知る」など合計9章で構成されており、「思い通りにいかない理由は自分自身にある」「それぞれの役目、それぞれの才能がある」「環境が整えば、心も整う」など、空海さまの言葉を紹介しながら、著者の考えも合わせて紹介された内容となっている。

癒やされて整えていきたい方は、ぜひご一読ください。

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