見出し画像

しったか

駅ビルの魚屋は私にとってのワンダーランド。
みたことのない魚屋、不思議な名前の魚介類が並んでいる。

一つ一つの魚を見ながら、これまでの人生、いや魚生や
これからどんな料理になるかまで想像を巡らせる。

前回、「なめたかれい」を見つけた私だが今週見つけたのは、
「しったか」である。
見かけはどう見ても、普通の貝である。

しったか、この言葉を聞いて、
知らないのに知っているふりをする、
知ったかぶりをするという言葉を思い浮かべてしまう。

この貝は、知らないと言えずに、
なんでもしったかぶりをしてしまうのだろうか。

貝は知ってか知らぬか、知ったかぶりという言葉の持つ
マイナスを背負わされてしまうのか。
今度は、人生ならぬ貝生について思いを馳せてしまう。

「知ったか」を決めてはいけないと思い、家に帰り、
しったかについて調べてみる。

尻が高いということからしったかになったようで、安心。

「知ったか」を決め込まなくてよかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?