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韓国ひとりごはんできる秋冬の味覚~白髪を黒くしてしまう「チュオタン」とは

 12月ですね。もうすっかり「冬」になっている、ここ韓国。韓国の典型的な冬パターンは「3寒4温」だと言われています。3日間の寒い日と4日間の寒さが和らぐ暖かい日が、交互に訪れるという意なのですが、最近では、「3寒4微」に変わったとのこと。「微」とは「微細埃」(ミセモンジ)のことなんですが、、何それ?

  西日本のほうにも飛来してくる中国発「PM2.5」の韓国での呼び名です。北方からの寒気が張ってくる日には、西方中国からの「PM2.5」は飛来してこない。しかし、寒気が弱まると中国の「PM2.5」群がここぞとばかりに来襲してくるのです。その傾向が、ここ何年かで定着しつつあり、大気汚染の深刻さが感じられるようになってきています。

 最初から「冬」話題でダラダラとなってしまいましたが;;今回は、久々の韓国ディープな食べ歩きシリーズ!韓国ひとりごはんとしてもオススメな晩秋から初冬にかけて美味しい「チュオタン」をご紹介します。

チュオタンとは

 漢字で表記すると、「鰍魚湯」。「鰍」は、日本では「カジカ」「イナダ」そして「ドジョウ」と幾つかの読み方があるそう。この3つは違うモノなのに、同じ漢字で表記できるんですね。こちら韓国では、「鰍」は「ドジョウ」を指します。はい^^チュオタンはドジョウ汁のことです。

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 魚へんに「秋」ということから分かる通り、晩秋から初冬にかけて旬を迎えるというドジョウ。しかし、ドジョウ料理は、韓国人の大好きな日常料理なので、季節を問わず、1年中市場に出回り、いただく事ができます。韓国産、中国産があるそうで、やはり好まれるのは、韓国産。

「チュオタン」は、ドジョウと野菜を煮込んだスープなのですが、日本でも食されている「ドジョウ汁」はいただいたことがないので、どのような違いがあるのか、お話できないのが残念。今度機会があれば、ぜひ日本のドジョウ汁をいただいてみたいです。

 コチラに↓↓栄養面などの詳細が記されていますので、関心をお持ちのかたはどうぞ^^韓流が浸透しているおかげでしょうか。マニアックな料理、話題に関することでも検索してみると、詳しく書かれた記事を見つけることができますね^^

 さて、ドジョウは「天ぷら」としてもいただきます。これもまた美味しいですよ。しかし、韓国で代表的なドジョウ料理と言えば、やはり「チュオタン」でしょう。滋養強壮が期待できるため、カラダに良いもの大好きな韓国人の中には、市場で活きたドジョウを購入し、おうちで直接作る方々も多いです。(私には無理;;)

もしも??もし作り方に興味をお持ちの方は、こちらをご覧くださいませ。注:活きたドジョウ集団がでてきます;;

韓国ひとりごはん

 韓国料理大好き!!韓国料理食べ歩きしたい!!という方々へお伝えしたいことがあります。韓国料理を満喫されたいなら、韓国料理大好きな仲間と共にいらっしゃることを強くおススメします。

その理由については、コチラに書き尽くしました^^/

 ひとりごはんのハードルが高い韓国。しかし、「ひとりごはん」しやすい料理がいくつかあります。上の記事に紹介した「スンデクッパ」食堂以外にも、今回ご紹介する「チュオタン」食堂も、おひとりさまが訪れやすいところ。

チュオタン食べてみた

うちの近所にあるチュオタンが美味しいと評判のお店。

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チュオタンで最も有名な地は、全羅道(전라도)の南原(남원)。しかし、多くの韓国人が大好きな料理なので、全国にチュオタンの美味しいお店があります。

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 入口の生け簀には、ドジョウが。。最初これを目にした時には、ドキッとしました。

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 チュオタン9000ウォンなり。(800円ほど)以前は8000ウォンだったのですが、ここ1年の激しい物価上昇で、多くの食堂が値を上げています。

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 チュオタンの効能に関する説明。タンパク質、カルシウム、ビタミンAが豊富に含まれており、韓医学の観点から見ると、温かい性質をもっているとのことなので、冷え性の方に良さそう。そして、その栄養価の高さがゆえに、白髪を黒髪に変えるとまで言われているらしいです。最近急に白髪が増えてきた私。これがホントなら、じゃんじゃんいただきたいです。

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 韓国食堂恒例!! おかず(バンチャン)軍団登場~ このお店では、キムチ以外にも、「ヤンニョムケジャン」や「サバの辛煮つけ」などもいただけるということで、コスパ良し食堂として地元民に愛されています。

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チュオタン登場です。上にかかっている茶色の粉は?

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 はい、山椒です。チュオタン、ジャンオタン(うなぎ汁)には、この山椒をふりかけていただきます。山椒大好きな私は、大量に投入しいただきます^^

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 この潰した鶏団子状のようなもの、これがドジョウです。煮ると、自然にこういう状態になるのか、途中で潰しているのかはよく分かりませんが、ドジョウと言われなければ、何なのかよくわかりません。

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 ウナギ汁もそうですが、白菜、にら、もやしなどのお野菜が、これでもかというぐらいに入っていますので、ドジョウをいただいている感は、あまりありません。お野菜たちにドジョウソースがからんでいる感じ。そのおかげで私の場合、「食べ慣れないもの」に抵抗を感じることはありませんでした。スープも、山椒の程よい刺激がある香味のおかげで美味しくいただくことができます。

チュオタンおススメできるか?

 私は根っからの冷え性持ち。なので、カラダを温かくするチュオタンは相性の良い料理です。確かにいただいた後は、カラダがポカポカと芯から温まりますし、元気が出てきます。胃腸にもやさしいので、食後にカラダが重くなることもありません。

 コロナ禍で、まだまだ海外渡航が許されない状況ですが、近い将来(と信じたい)韓国にいらっしゃる機会があれば、ぜひぜひ試していただきたい料理です。

 検索してみると、日本でも郷土料理でドジョウ汁がいただけるところが、結構ありますので、「ドジョウ料理」に興味をお持ちの方は、まずは日本のドジョウ汁から召し上がってみるのも、良いと思います。

 韓国でチュオタンの美味しいお店を探す際には、韓国一の検索サイト「ネイバー」にて、下記の韓国語をコピペし、検索されてみてください。

チュオタン 美味しいお店 ソウル   추어탕 맛집 서울      

チュオタン 美味しいお店 ブサン   추어탕 맛집 부산


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