鍼灸整骨院のはなし〜治癒のはやかった80代の患者さん〜
こんにちは、いちごです。鍼灸師の資格をもっています。
【はじめに】
鍼灸整骨院、または整骨院や鍼灸院を利用したことはありますか?
もし無くても、病院なら一度は利用したことがあると思います。
治療をしている患者さんは老若男女たくさんいますが、
同じ症状でも回復の早いひと遅いひとがいます。
違いはなんだと思いますか?
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答えはこちら ↓↓↓
『治療するのは先生だけじゃない』
今回は自己紹介の記事でもチラリとお話しした、
鍼灸整骨院で出会った、治癒のはやかった80代の女性患者さんをご紹介します。
そのひとは、腰を痛めてうごけない状態になり
鍼灸整骨院にきました。
いわゆるギックリ腰ですね。
ギックリ腰で治療にくるひとはけっこう多いのですが、そのひとはなんと、ギックリ腰にもかかわらず、来院する前に 美容院でシャンプー をしてからの来院でした。
【どんな患者さん?】
その患者さんは乗ってきたタクシーから
降りるのがやっとの状態で来院しました。
腰を庇いながら、
足をずるずると滑らせ、
両脇からスタッフの手を借りて、
体に刺激を与えないように ゆっくりと玄関から入ってきました。
落ち着いたところで院長がなにをして腰を痛めたのかを聞きます(問診/もんしん、といいます)。
その話のなかで、
「前日の夜に腰を痛めて髪を洗えなかったので、朝、治療にくるまえに美容院でシャンプーしてきた」
と言ったので、院長をはじめスタッフみんなが驚きました。
(ふつうは真っ先に病院などにいきますよね?みなさんもそうしてください、ヘタすると悪化します)
理由を聞くと、
「髪がよごれているのは先生たちに失礼だから」
…だそうです。
初日の治療がおわり、帰るときには来たときより動きが良くなって帰っていきました。
それから数日間は毎日治療に通ってもらい、回復がみえてきてからは少しずつ治療の回数をへらしていきました。
【他の患者さんとの違い】
最初の美容院びっくり発言はあったものの、その患者さんはみるみる回復しました。
その姿を見て、私はおや?と思いました。
なぜなら、今までのギックリ腰の患者さんだと、
若い20代男性でも回復のスピードがもっと遅かったからです。
一般的に、20代が80代よりも回復は早いと考えられています。
なのに今回の患者さんは、
筋肉がしっかり付き自然治癒力も高い 若い男性よりも、とんとん拍子に回復した印象でした。
不思議におもい患者さんを観察していると。
まず、先生の言うことをよく聞く。
言われたことはきちんと守っているようでした。
先生の話をしっかり聞く患者さんはたくさんいらっしゃいます。
ただ、治療への熱意というか、自分の体への関心がほかの患者さんと比べて高く感じました。
(美容院の件もそうですが、化粧水は手作りでこだわりがあるらしく、私にも作りかたを教えてくださいました。当時は手作りに興味なく結局作らなかったのですが…同年代の患者さんと比べたら、明らかに体への関心が違いました)
そして、プラス思考。明るいひとでした。
痛いときには痛い、とは言いますが、それ以外ではマイナスな事や愚痴などといったような、聞く側がイヤな気分になるような言葉は出てこない。
「○○ができるくらい回復したのよ」「いつも□□しているの、元気がでるのよ」と笑ってらっしゃる。
そうすると、施術する側としても治療しやすく、無意識でも治療への気持ちの入りかたが違ってきます。
【だれの体を治療するの?】
先生に言われた通りにする患者さんは他にもいます。
ただ、どこか「治療は先生に任せます」でした。
自分は通院する・言われた運動はする、だけ。
これって、自分で治そうとはしていないんですよね。
先生が100%の力で治療しても、
患者さんが50%の力だと、
あわせて150% 。
これだと治癒(ちゆ/病気・ケガが治ったこと)には時間がかかります。
理想は 、
先生100%+患者さん100%=200%
が望ましいです。
今回の患者さんは200%に近かったのではないでしょうか。
もちろん、先生によっては50%や30%もいるかもしれない。
知識や技術だけでもない、相性もとても大事です。
あなたにとっての100%な先生を探してみてください。
【まとめ】
今回の患者さんは下記のような方でした。
①話をよく聞き実践する
②自分の体に関心を持つ
③良い面を 見る、言葉にする
簡単なようで、意外と難しいと思います。
ただ、今回の記事でとくに覚えておいて欲しいのは、『治療するのは先生だけじゃない』ということです。自分の体ですよ〜。
治療に通うなら、
『先生100%+自分100%=200%』を目指しましょう。
サポートは知識の更新や材料費にあてさせていただきます。そして、みなさまへのからだに関する情報共有が出来たらと思っています。