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わかりやすく説明します(伊達じめと伊達えり)

着物を着るために使う小物。その中には名前を聞いただけで、ちょっとむずかしく感じるものがあると思います。

名前が似ている「伊達じめ」と「伊達えり」について書いてみますね。似て非なるこの二つの着付け小物。おまけに着付け小物には、「別名」があるからややこしい・・・。


いつも着物レンタルでお世話になっている「きもの365」さんのサイトを見ながら説明していきますね。

=伊達〆(伊達じめ・伊達締め)=
着物を着る際に使う着付け小物の一つ。衿元や胸元を整え、着くずれを防ぐためのもの。伊達巻(だてまき)ともいう。

https://www.kimono-365.jp/basic/

うーん。ここで新たに「伊達巻」(だてまき)まで登場してしまいました。
わたしの持っている「伊達巻」イメージとしては、普通の伊達じめよりも長くて両端には細いひもがついているものが「伊達巻」なんですけど・・・。きっとこれも最初に出会った時の名前で覚えてしまいますから、何が一番正しいとか一概には言えないかも。

伊達じめの素材も、いろいろあります。ポリエステルで部分的にゴムが入っているものが多いかな?もちろん、絹でできた伊達締めもあります。博多織の伊達じめもやわらかいもの、かたいものがありますが、肌に触れた感触が優しい生地のやわらかいものをおすすめします。

そしてこちら。
重ね衿には別名があります。着物の衿に重ねて使うので重ね衿。
もともと着物の衿ではなく、伊達なので伊達衿(だてえり)と呼ばれています。
呼び方をどっちかに統一するとすれば「重ね衿」と呼んだようが混同しないと思います。

=重ね衿(重ねえり・重ね襟)
華やかさを出したい時などに用いる装飾用の衿。着物を重ね着しているように見える。伊達衿(だてえり)とも呼ばれる。

https://www.kimono-365.jp/basic/


そうなのです。伊達衿の正体は、実は重ね衿のことだったのです。
「伊達○○、伊達ナントカ」が着付け小物の中に混在していると、ややこしいですよね。

で!
この重ね衿(別名:伊達衿)にも色んなものがあるんです。
最近は、半分の幅に追って縫い付けてある重ねありが主流かな?
イマドキの振袖用の重ね衿には、パールやキラキラ素材、刺繍が入っていたり、レースやつまみ細工がついていたりしますね。

重ね衿の中には、半分の幅に折られていないものがありまして。
それは一見、半襟のように見えることもあります。また、端から端まで広げずにたたんだままであれば、伊達じめのように見えるかもしれません。着付け小物は、全体を見ないとわかりにくいです。一旦は広げて確認しておいてくださいね。


「わかりやすく説明します。着物のきほん」
コラムをまとめてマガジンにしていっています。今のところ、5本入っています。


次のコラムでは、「マジックベルト」について書きますね。
使う人はかなりの頻度で使う「マジックベルト」。
使ったことがない人は、一生使わないかも。



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