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最後

こんばんは

今日は卒業式の予行練習でした。自由登校期間を経て約1ヶ月ぶりの登校。ずっと苦手だった場所は、少し離れていればへっちゃらになるというものでもなくて。28日と1日に学校だって考えただけで、数日前からイライラしたり、怖くなって泣いてしまったり、自分の弱い部分が嫌というほど現れていました。

ただ授業を受けるだけならまだしも、私がいちばん苦手な式典関係のために行くとなると余計に苦しくて。私は何故か、自分の高校の体育館で、静かに大勢が集まっている状況が凄く苦手です。シーンとした空間に圧迫感や緊張感などの独特な空気を勝手に感じて、怖くなってしまうのです。

卒業式ともなると呼名もあるし、何かにつけて起立させられます。かと思えばすぐ着席させられて。無駄に長い面白くもない校長の話に、いつもほぼ内容が変わらない在校生からの送辞と、それに対する卒業生の答辞。ぜんぶが長くて辛い。予行練習ですらきつくて、もう逃げ出したいって思ってしまいました。

久々に教室に足を踏み入れたけれど、やっぱりあの場所が大嫌いなのは変わりませんでした。どこの大学に行くのかしつこく聞いている子もいれば、自分の受験が上手くいかなかった理由を述べて負け犬の遠吠えみたいになってる子もいて。この落ち着きのなさが嫌なんだって思い出しました。散々私を嫌な思いにさせてきた子も、綺麗に受験に失敗していて。気づけば私よりずっと下の場所に行くことになっていました。申し訳ないけれど、やっぱりなって思ってしまいました。その人だけに限らず、私は誰よりも頑張った自信があるし周りの声に惑わされずに、最後まで走りきってやったんだぞっていう強い気持ちが、込み上げてきました。誇り、ってきっとこういうことなんだろうなって思いました。

みんなが感慨深そうに過去を語るけれど、私はもう振り返るのはやめようって思った。そんな1日でした。なんか、惨めな気持ちになるというか。過ぎ去ったことばかり思い返しても、私はきっと、苦しくなっちゃうだろうなって。だからもう、全部忘れてもいいやっていう気持ちの方が大きいです。無事に卒業式が終わればなんでもいい。制服もやっと脱げるし、これで本当に最後。色んな気持ちに封をして、あの場所に立てばそれで十分。涙が出なくてもいい。3年間、誰よりも必死に戦いながら頑張ったことには変わりないから。

予行練習にちょっと行っただけで今すでに、体調不良になっています。なにも気力が湧かないし、体がだるくて食欲も落ちました。最後の最後まで、適応できなかった自分に対して、悔しいとか情けないとか、そういう気持ちも前はあった。でも今は、それさえ通り越した。お疲れ様、もう頑張らなくていいから。もう大丈夫だから。ありがとう。そしてごめんね自分。っていう気持ち。

振り返ると苦しくなっちゃうから、振り返るのはやめるってさっき書いたけれど、それに加えてもうひとつ、振り返らない理由がある。

泣いちゃうから。

何か楽しかったことを思い出そうとすると、それにくっついて壊れかけた日のこととか、壊れた日のこととか、おかしくなった日のことが、一緒に浮かんでしまう。そして安心してしまう。もうこの制服も、この場所も、この景色も、みなくて済むんだって。そんなことを思ったら、きっと涙が出る。どうにか誤魔化して通った3年間のことなんて振り返ったらきっと、誰よりも泣いてしまう。毎日毎日、鉛のように重かった足取りと、ある夏の日から急に、教室で吐き気が収まらなくなったことも、思い出したら涙が止まらないと思う。悲しいとか、嬉しいとか、そういう感情じゃ表しきれないような、ぐっちゃぐちゃな気持ちがこもった涙があふれると思う。だから明日はグッと堪えるんだ。

なんか今日、noteを上手く書けませんでした。敬体で書き始めたのに、気づいたら常体だし、また敬体に戻ってきてるし。でもこれが今の私の心の状態っていうかなんというか。複雑な気持ちで、心が散らかっている感じ。

ひとつお願いがあって。
明日、きっとまた卒業に関するnoteを書くと思うんですけど、もしnoteが投稿されたら心の中で構わないので、おかえりって言って欲しくて。それくらい、卒業式に行くのが心細いし怖いです。今まで経験してきたどの場面より怖いです。大学入試の方が楽しかったくらい、明日が来るのが辛いです。だからせめて、心の中でおかえりって言って欲しくて。迎え入れて欲しいというか…。甘えてばかりでごめんなさい。卒業式なのに頑張る、は違うかもしれないけれど…。

頑張ってきます。

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