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普通のおじさんが税理士試験合格目指して25年もかかっちゃった件-2回-


オリエンタルランドでの仕事

正社員になった「わたし」はゼネラルサービス部カストーディアル課という部署に配属になりました。そう、あの清掃を行っている部署です。当時2~3年すると他部署へ移動がありましたが「わたし」は退職まで清掃関連の仕事をしていました。
ディズニーランドには従業員がいなくなる瞬間がありません。警備の部署はもちろんですが、施設の点検・整備を行う整備部の人たち、そして清掃の部署も24時間、365日清掃しています。「わたし」はカストーディアル課に8年超在籍していたこともあり、予算作成や資器材の購入・管理といったバックステージでの仕事、夜間清掃の管理といった仕事も経験させてもらいました。
ですが第1回で書いたとおり施設訪問がやりたかった私は施設訪問を取り仕切っている部署への異動希望(自己啓発シートってなっていた気がします)を5年以上出し続けました。ですが、同じ部署から別の人がその部署へ異動することがきっかけとなり、その後は「会社の意向に従う」として異動希望を止めました(反抗的ですね~)。
話はずれますが希望をもって、さらに言うとこういう仕事がしたい!と希望をもって入社される新入社員、特に若い人、それはとても素晴らしいしいことです。ですが、おじさんとなった「わたし」が今思うに、会社側からするとその人の成長への期待や会社の状況で希望通りになるとは限りません。まずは目の前の仕事を一生懸命頑張ってみて、理解ある上司・先輩社員に相談や気持ちの吐露をしてみてください。そして、今後、今目の前の仕事の意味が理解できて楽しくなるかもしれません。また、今の仕事が将来の仕事に非常に役立つことかもしれません。それでも希望が通らなければ初めて転職を考えてみてください(その会社がブラック、といった場合は別です。自分を守るためにもすぐに辞めましょう!!)。
今思えばそれなりに会社は「わたし」に期待してくれていたと思うのですがそんな仕事がしたかったわけでもない、ということと後述するように評価って何?と考えるようになりました。

新規事業を軌道に乗せるための出向が決め手に

入社5年過ぎたあたりから社会全体が子会社を持つグループ化が流行り初めまして、御多分にもれずオリエンタルランドも子会社を作りました。が、平社員側からすると無計画に会社作ったので業績も伸びず子会社の状況は好くありません。そんな折、当時その会社にいた人間が「ディズニーランドの夜間清掃とバックステージ清掃をやらせたら良くね?」的発言で急遽動き出します。
これがなかなかうまく動き出さない。そうこうしているうちにスタートすべき期限が迫ってきまして人員計画や配置、資器材のことまで理解している人間として「わたし」が抜擢され、子会社に出向になりました。
これが酷かった!1か月後からスタートするのに夜間清掃も日中清掃も人員募集すらしていない状況、スタート1週間前で掃除用具も購入していない、ってな状況で全く休みが取れない、挙句には36時間半拘束(当時人事部はどうやって勤怠つけてくれたんだろう)になってしまったり・・・。
プライベートでは子供も生まれて家の中もてんやわんやの状態なのに帰れない、だんだん仕事が馬鹿らしく思えて。さらに当時のオリエンタルランドは出向となると左遷という感覚が強く、同期にも「あいつ、何やらかしたんだ?」なんて陰口言われるのもやる気が落ちましたね~。
半年くらい頑張りましたが上司からこの一言を言われたら辞めよう、と思っていた言葉をそのまま言われて気持ちが切れました。

評価って何?

やりたいことができなかったのでオリエンタルランドを辞めることについてはそれなりに悩みました。
ですが、「わたし」を評価してくれている上司から「お前の人事考課やり直せ、と上司に言われている。理由はあいつは基本教令がなっていない、って言われている。いろいろ気持ちも理解できるがあいさつはきちんとしろ。」と言われたことがあります。
そんなつもりなかったんですがね~。当時若くて今以上に尖っていたのでそうとらえられたのでしょう。おじさんになった「わたし」も自己分析するとそう思われても仕方なかった気が・・・。
そんなある日、こう思ったのです。今自分は何とかスタートに間に合うように必死に頑張っている。でも、その評価は挨拶や上司に気に入られているかで決まってしまう。なんと馬鹿らしい!でも数字では評価は変わらない。新入社員だろうが社長だろうが赤字は赤字、気持ちで黒字には変化しない(この業界にいるとそうでもなかったりしますが)。当時予算のことも少しかじって簿記を知った「わたし」は自分が今から目指せる最高の資格は何だろう?と調べはじめ、公認会計士は無理、次は・・・税理士か。そんな安直に「そうだ、税理士になろう!」となった次第です。今思えば税理士って何する人かすらあまりわかっていなかったと思います。

あとがき

税理士になりたい人を応援するつもりで書き始めたのにディズニーランドでの話、そして「わたし」の愚痴を読んでもらってしまい申し訳ありません。この部分、ほんとはあと2、3回分は書けそうです(読んでもらってもつまらない)がまたの機会に。でもこの部分をお話しできないと税理士試験挑戦のモチベーションが伝わりません。
タイトルにあるように税理士試験は非常に困難な試験です。何かを犠牲にしなくてはいけません。試験組(このことも後々書いていきます)はそうやって試験を突破してきています。若い皆さんには是非挑戦してもらいたいし、今挑戦中の人は本当に応援したい!ですが、一方でその覚悟がないと時間とお金を無駄にします。税理士に興味を持っている方への一助になれば書いている甲斐があります。

今後の「わたし」

今回の投稿をしようと初めてハッシュタグを付ける、を勉強しました。自分で設定しないといけないんですね。過去の投稿につけられるのかな。またまた勉強です。
この後は簡単に税理士や税理士試験の概要や「わたし」がどうやって合格までこぎつけたのか投稿できれば、と思います。

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