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連載イチロー部屋のイッピン62. “MLB500盗塁”のサイン

2016年4月29日敵地でのブリュワーズ戦で、イチローがMLBの史上38人目の500盗塁を達成したことをご存じだろうか。5月22日マイアミのマーリンズパークで、イチローから『MLB500盗塁』のボードにサインをいただいた。

3000本安打と500盗塁以上を歴代で記録しているのは、リッキー・ヘンダーソン、タイ・カップなどたった6人しかいない。

イチローの盗塁は、投手の動き、捕手の肩を冷静に判断し、リードの取り方に優れ、投手へのプレッシャーの掛け方も心得ていたという。盗塁成功率は、歴代4位の81%(509/626)。2006~7年には、ア・リーグ記録の45回連続盗塁に成功している。  

残念なのは2007年5月8日のエンゼルス戦。MLB記録の連続盗塁50回に迫っていたイチローは、第4打席センター前ヒットで出塁する。マイク・ハーブローグ監督が、2番ホセ・ビドロの打席でヒットエンドランのサイン?イチローは2塁に走る。が、ビドロがサインを見落としてしまう。強肩のホセ・モリーナの送球で、イチローは二塁タッチアウト。あっけない形で記録は止まってしまった。

立浪和義(現中日監督)が、イチローから聞いたという。

「もう少し走れる(盗塁できる)んだけども、走りすぎると常にそれも求められるので抑えていたんだ」

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