そごう西武、セブン&アイによる投資ファンドへの売却決定についての所感
易うらないの結友です。
斜陽産業と言われて久しい百貨店業界で、穏やかでない報道が流れております。
セブン&アイ傘下の百貨店、9月1日付でそごう西武の売却が決まりました。
土地はヨドバシカメラが取得だそうです。
ここ10年ほどで地方の百貨店は閉店のニュースが後をたたない印象でした。かつて八王子もそごうがありましたが2012年1月31日に閉店し、セレオ八王子にリニューアルしました。
また小田急線の相模大野にあった伊勢丹相模原店は女優の西田ひかるさん主演の『デパート夏物語』のロケ地で鳴り物入りで開店したのを今でも覚えております。
子供のころ、遠い街のデパートに母と二人で出かける事が楽しみでした。
何といいますかデパートに入った際のきらびやかな内装と『どんな商品に出会うのだろう』というワクワク感が今でも好きです。
また西武池袋店はかつて地下食品売場の厨房室で働いていた事もあり、今回の売却報道も他人事ではありませんでした。
ここ何年もイケセイは10時開店、21時閉店の定休日なしで営業しております。お正月の三が日も営業しているのは利用者にとってはありがたいことかも知れませんが、シフトで働いている方々にとっては負担なのではないかと考えるのです。今回のストライキは従業員の方々の最後の意思表示だったのでしょう。
他方セブン&アイは2006年に買収した時は百貨店が傘下にあれば、小売業の中でも箔がつくとかそのような考えだったのでしょう。
セブン&アイの井阪社長が取材に応じたようです。
債権を手放して身軽になったのかも知れませんが、ここのところのセブン&アイの経営方針には良い印象がなかったです。
年々、百貨店は減少傾向にあります。
昨日も広島そごう新館の営業が終了しました。
百貨店は時代を象徴している商業施設でもありますが、子供の頃味わった特別感は所謂ショッピングモールとは違う空気を放っています。私見ですが時代遅れ、斜陽産業という言葉で片付けてしまうのは本意ではありません。
現場で働く方々、お客様、取引先全てが幸せに向かう方向…新しい時代の三方良しを模索し、見出す事がこれからの課題なのかも知れません。
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