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写真のNAKED・石内都の写真展を見る/一日一微発見232

梅雨が明けたカンカン照りの中、石内都さんの写真展を観に、夙川の大谷記念美術館に行った。

大学の教え子で、今は立命館大学大学院で、「トマス・ヒルシュホン」の研究を続ける藤本流位くんと、GOTOラボ(通信大学院)で、「地獄信仰」について研究・調査している琴浦香代子さんと3人で行った。

石内さんの写真は僕にとって、いつも大切なことを考えさせてくれるもので、正面から論じた事はないが、なぜか「縁」があり、たくさんの展覧会を見てきた。

今回も美術館に向かって3人で歩いていたら、ばったり路上で石内さん達に遭遇した。こんなこともよくあり、石内さんの写真を近くに感じることが多い。

大谷美術館は小ぶりな美術館である。だから、作品をじっくり見るにはいい場所だ。静かな気持ちで見れるのがいい。

石内さんのことを想う時に、いつも思い出すことがある。
僕がグループショーをキュレーションしたときに石内さんが来てくれた。それは『Hype-rmateriality on photo』という写真の物質性に焦点をあてた、かなり実験性が高い若手写真家の作品ばかりの展覧会だった。

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