こんばんは、アンフォルメルギタースクール主宰の村山です。
当校では無料体験レッスンを実施しているのですが、朝10時から夜23時まで開講していることもあり、大人の方からの問い合わせが多いです。
受講されている方も体験レッスンや問い合わせだけの方も年齢は20代から80代以上までと幅広く、大人の方の場合はそれまでの音楽的経験値も様々です。
比較的に多いのは40代半ばから60代の方です。

私がレッスンを始めた頃は女性でエレキギターを弾きたいという初心者の方が多かったのですが、最近は男性の経験者の方も多いです。
初心者の場合は「始める年齢」を気にされる方もいらっしゃいますが、私はいつも「思い立ったが吉日です」とお答えしています。

「若い頃に始めないと上手にならないのではないか」と心配されるのだと思うのですが、誰かと競争したり誰かの評価を気にしていないのであれば、上手であるかどうかは客観的な評価よりもその方自身の満足度や充実感によります。
そもそも芸術における上手・下手とは基準がありそうで、実は何もありません。
速いフレーズや難度の高い演奏ができれば上手なのかというとそうではありません。そこがスポーツと芸術の大きな違いだと私は考えます。
また、音や歌詞で感情や世界観を表現するときには若い人よりも人生の経験値が高い年配の方の方がより良い表現ができます。
「津軽海峡冬景色」を5歳の子がどんなに上手に歌っても、決してその歌の世界観は表現できないと思うのです。

特にギターはほとんどの鍵盤楽器とは違い、ビブラートやチョーキング（ベンディング）という弦を引っ張ったり揺らしたりという表現技法があり、強弱についても機械式であるピアノと比べて限りなくゼロ（無音）に近い音量から楽器の最大音量まで幅があります。この特性を理解すれば、まだ自由に動かない手でも少ない音数で説得力のある音楽表現ができることはギターの大きな魅力です。

時間は不可逆ですので、その人にとって一番若い時というのは「今この瞬間」です。興味がありつつも迷っているのであれば、まず始めてみませんか？
私達講師陣は音楽の旅の案内人としてお役に立てれば嬉しいです。

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