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~第141回~「スサノオノミコトと剣の^話」

氷川神社の主祭神であるスサノオノミコトは二つの剣と関わりが深いことでも知られております。

一つは、八岐大蛇を退治した際にスサノオノミコトが使用した十拳剣(十束剣)です。

「十拳」は「十握りの長さ・十つかみの大きさ」などの意味ですので、固有名詞というよりもそれくらいの長さの剣の総称だという説が一般的です。

スサノオノミコトの父神・イザナギもこの剣を使ったという記述があります。 スサノオノミコトと十拳剣には他にも逸話があります。

アマテラスオオミカミとスサノオノミコトの誓約(うけい)の神話では、スサノオノミコトの十拳剣から、宗像大社や厳島神社などに祀られる宗像三女神が生まれているのです。 スサノオノミコトの剣には、神が生まれるほどの霊威があったという事になります。 そしてもう一つは日本神話上、最も有名な剣、天叢雲剣(草薙剣、草那藝之大刀)です。

八咫鏡、八尺瓊勾玉と共に三種の神器の一つで、日本神話ではスサノオノミコトが八岐大蛇を退治した時に、大蛇の尾からこの剣が出てきました。 二つの剣のうち、八岐大蛇を退治した十拳剣よりも大蛇から出てきた剣(天叢雲剣)の方が重視され、スサノオノミコトは天上界の天照大神に捧げました。 その後、天叢雲剣は天孫降臨の際に三種の神器として再び下界に下りてきます。 つまり、天叢雲剣は他の神器と比べると、スサノオノミコト同様に天と地を行き来した神器なのです。 剣とスサノオノミコト。

猛々しく力強い神様ならではのエピソードですね。

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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