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ブログでは書かなかったディープな音楽講義

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学校では教えない事、業界的に表に出せない事など書いてます。
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2小節一組で実際に作ってみる

2小節一組で実際に作ってみる

みなさんは普段五線紙を使いますか?
五線紙は商品自体が少なく、まともな物を買うと結構高いんですよね。

iPadにも楽譜ソフトがありますがササっと記譜するには結局手書きの方が
早いようですね。なので、ノートタイプの安い五線紙を使っています(笑)
スケッチするだけですからね、充分だと思います。ちなみに、ブログなどで
制作する譜例はFinaleを使っています。

さて、前回はラピュタを題材にして王道コ

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ジブリ音楽はお好きですか?

ジブリ音楽はお好きですか?

随分前ですが某作曲家のサントラ制作のお手伝いした事があります。

その中でパート譜を作る仕事もあったのですが、楽譜って右下のページの
最後の小節はなるべくめくりやすい場面になっているってご存じでしたか?

音符が少なかったり休みだったり、そんな箇所を選んでページをめくっても
なるべく影響が少ないように工夫されているんですよね。

ピアノの楽譜でもなんでも手持ちの楽譜を一度ご覧になっては
いかがでし

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ヒット曲はとてもシンプル?

ヒット曲はとてもシンプル?

今回は西野カナ「会いたくて 会いたくて」を分析してみます。

この曲の進行は4小節に7種類のコードがありまして

Fm—Bbm—Eb—Ab—Db—Gdim—C

和音の度数で言うと1--4--7--3--6--2--5

はっきり言いましてこの曲はこれだけです。

この曲の構成を区分けするとかろうじてAとサビになります。
かろうじてと言うのはどちらも全く同じコード進行で
メロだけサビはサビっぽくな

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音楽センスを磨くには

音楽センスを磨くには

今回のお話は前回の「先に出してはいけない音」にまつわる
悲しくも心温まるお話です。

音痴というのはいささか言葉が悪いですが、他に適当な言葉がないので
今回はあえて音痴という言葉を使わせていただきます。

音痴はは歌の音程がずれる事以外にそれの逆、つまり聞いておかしな音が
普通に聞こえるというのも音痴の類になります。

今から数年前にAさんという方が作った曲のアレンジを任されました。
Aさんは自分

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先に出してはいけない音

先に出してはいけない音

上原一之龍です。

今回はブログ記事「効果絶大の効果音」をさらに掘り下げた記事となっています。

元記事は
http://ameblo.jp/ichinoryu/entry-11965232219.html
こちらになります。

そもそもメロディーは動くものなのでCのコードで
メロも最初からド、ミ、ソのどれかであるというのも
面白くないものです。

意図的に違う音にしたり、メロを作っていたら
なん

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