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新築を整える#4 床断熱を強化する

 エアコンから遠いトイレがリビングより3℃程低い。そこで温度差を低減するため、トイレと脱衣室に床断熱を40mm足し様子を見ることにしました。結果、変化は少なく効果は薄いと感じました。より優先度の高い要因から潰していく必要がありました。優先度の高い順に説明します。

冷気を止める。ユニットバス付近

 床断熱の家のユニットバス下には、床が敷かれていません。そのため、基礎断熱に切り替える場合においても、ユニットバスをそのまま置く場合においても断熱手法を切り替える境界になります。境界には隙間が出来やすいため、冬には冷気の通り道となる可能性があります。

 我が家はユニットバス脇の気流止めが正しく施行されておらず、後から修正して頂き改善しました。影響範囲はユニットバス本体と隣接部だけではなく、ユニットバスの脇を通り1階と2階の間にまで冷気が入り込み躯体を冷やしていました。そのため、ユニットバスの隙間を低減することで家全体が暖かくなり、温度ムラも2℃から0.2℃まで改善しました。

ウレタンで塞ぐ。床下点検口と、各種配管の隙間。

 次の「境界」は、床に穴を開けた床下点検口と、水道管、排水管、電気配線など。床下点検口は、蓋の接合部を疑いがちですが、穴の外周部から冷気を感じました。ウレタンではなく気密テープで一周塞いだところ冷気は1/3程度にまで収まりました。床面は大引きで区切られた81cm角のマス目状になっており、その1マスに床下点検口は施行されています。開口は60cm程度のため、20cm程度を現場で調整して収めていルことになります。調整用の木材の隙間から冷気が漏れていたようで、テープを貼ることで少なく出来ました。

 水道管、排水管などは、床面に穴を開けて施工します。また、床断熱を行う担当者とは別の作業者が行う可能性が高いため、連携が上手く取れておらず隙間が余計に空いているリスクがあります。我が家は幸い綺麗に施工されており隙間は限りなく少なかったのですが、ウレタンスプレーで念押しで塞いでおきました。

 物体を伝播して伝わってくる冷たさ以上に、直接入ってくる冷気は体感として効果が大きいです。また、「境界」は水を扱う部分に多く、多くの場合北面に設置されるため、日にあたらず冷えやすい傾向があります。加えて、トイレは個室であり、ダイニングなどの暖気が回り辛く暖まりにくい特徴もあります。

断熱を行う。床下点検口の蓋裏面や、床下点検口の脇の無断熱部

 冷気を塞いだ上で断熱。北面の水回りとダイニングの温度差を低減する狙いで、XPS IIC 50mmに加えて、ネオマフォームを40mmを北面のみ足しました。これは家の約1/4の面積にあたります。費用は3万円程度で、所要時間は1日程度で2日に分けて行いました。

 このnoteを書いている時点で床断熱施工の翌日のためか、効果は体感できていません。冷気に比べ測定器が無いと分かり辛いため、今後の温度変化を含めて観察していきます。


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