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『オカルト解体新書』、年末と元旦の怪談を語っております。縁起のいい怪談と悪い怪談!!

中山市朗です。

『オカルト解体新書』で、年末、年明けのお正月怪談を語っております。
私ね、落語が好きでよく聴くんですけど、季節感のある噺が好きなんです。
ま、私関西なので、上方落語ですけど。
四季折々の風景描写、風物、風習、食べ物、その中に生きる人たち。お正月なら大晦日から元旦にかけての色町の様子を描いた「けんげしゃ茶屋」、船場のある大家のお正月風景を描く「正月丁稚」、十日戎の「蜆売り」、旧正月の「厄祓い」、それに「池田の猪買い」「不動坊」「風邪うどん」なんかは寒い冬の話。過ごしやすくなってきて、炬燵をしまう頃の噺が「牛の丸薬」
お彼岸は「天王寺詣り」、野がけ、いわゆるピクニックを楽しむ「愛宕山」は京都の噺。桜の季節は「貧乏花見」「桜の宮」「百年目」「隣の桜」、5月になって「野崎詣り」、そろそろ夏が近づいて舟遊び「鯉舟」、梅雨の「笠碁」、本格的に暑くなって「遊山船」「船弁慶」「蛇含草」「青菜」「次の御用日」「狸の化け寺」「千両みかん」に「夏の医者」、「大丸屋騒動」は京都の噺。

秋になって「八五郎坊主」「質屋蔵」には丁稚が栗がおいしい季節というセリフがある。「まめだ」「権兵衛狸」、秋も深まって「高尾」。
また寒くなって「徳兵衛炬燵」「二番煎じ」、年末が近づく「尻餅」、「かけ取り」は大晦日の借金取り撃退の噺。そして大晦日から元旦にかけての花街の噺が「けんげしゃ茶屋」。
落語はただ、笑いがあるだけじゃなく、よき時代のよき日本人の生活が描写されます。また、噺の世界ですから、実際にそれを再現するのではなく、あくまで聴き手の頭の中にそれらが描写されるように話すわけです。これね、我々のやっている怪談にも、活かせると思うんですよ。
『怪談狩り・四季異聞録」なんて私、出してますしね。
怪談の怖い、不思議、というのは、日常生活の中に現れるものですから、四季折々の怪異というものがあるわけです。そういうことも、意識して、怪談を書いたり語ったりしています。

ちなみに、「正月丁稚」も「けんげしゃ茶屋」も、元旦が舞台となっていながら、縁起の悪い言葉が並ぶということになっております。私が語っております怪談も、縁起のいい話と、悪い話もチョイスしてみました。


コチラからご視聴できます⇩






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