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「今日」の自分にも「未来」の自分にもときめく選択を/株式会社HOLIC代表せーらさんのはじめの一歩/ICOREマガジン#2

誰にでも、はじめの一歩がある。

今を輝くあの人が、どんなプロセスを経て自分らしい生き方を実現していったのか。その「はじめの一歩」にフォーカスし、ストーリーを紐解く連載企画!

第二弾は、ICORE3期卒業生でもあり、株式会社HOLICの代表取締役を務める砂川星来(すながわせーら)さんです。長年の夢だったパリに住むという夢を叶え、現在短期移住中の彼女がどのように理想を叶えていったのか。そのストーリーを伺いました。



1.起業した理由

憧れた祖父のような人生を、自分らしく叶えていく


━━新卒でメディア事業、インターネット広告事業で有名なサイバーエージェントへ入社。そこから退職、起業された経緯を教えてください。

せーらさん:私の場合、大きなVISIONを掲げて「こんなふうに生きたいんだ!」と思って退職したわけじゃなかったんですよね。

もともと、祖父が沖縄で会社を立ち上げていて、戦後復興の一躍を担っていた姿がかっこいいなと憧れていたので「いつかは起業したい」って思っていました。

でも、大学生で上京、自分探しとしていろんなことに挑戦した経験を経て、ビジネスを学ぶために広告業界へ就職。そこで激務な日々を送るうちに、自分を見失ってしまったんです。一旦、自分を取り戻そうと思って、立ち止まって考えるために会社を辞める選択をしました。


━おじい様の生き方に憧れながら、自分らしい道を模索していく過程で見失った「自分」を取り戻すために選んだ退職。この選択が、起業に繋がっていったんですね。

せーらさん:祖父の会社を継ぐという選択肢は、選ぼうと思ったら出来ない道ではなかった。でも、良い意味で「自分らしく進んでね」と言ってもらえる環境だったので「自分らしい手法で祖父みたいになる」という思いがありましたね。

祖父のように、自分らしく生きる

━━後のことが決まっていない状態での退職。そこから会社を立ち上げるまでの間、どんな心境だったんでしょうか…?

せーらさん:「もっと自分らしく生きられる仕事をしていきたい」という目線はありつつも、それを探す旅をしようって感覚でしたね。焦りはなかったです。そもそも、短期で見つけようとしていなくて。今まで見つからなかったものが、明日急に見つかるとか、ないじゃないですか(笑)

今でこそ自分でセルフケアブランドや自社事業も立ち上げていますが、最初は、自分が得意なSNSブランディングで誰かのお役立ちができることから始めました。

2.最初の一歩

「強み」で始めた土台づくり


━━まずは今できることから始める。そこから、やりたいことをするための余白を作っていったんですね。

せーらさん:そうですね。私は比較的、行動しながら考えるタイプなので、生活するための土台を作りながら、やりたいことを探してこうって感覚だったなと思います。

今も事業を2軸、メディア運営と法人のクライアントの方へのお手伝いをさせて頂いているんですけど、法人事業である程度マネタイズができているからこそ、自分のやりたいことに時間が作れていると思っていて。経済的に「好きなことに投資できる余裕と余白」を体制として築いておくことができて良かったと思っています。


━━そこで言うと、最近「本業が嫌で、やりたいことを仕事にしたい」と考えている人も多いと思うのですが、せーらさんの「マネタイズのお仕事」からは”ライスワーク”とは違う印象を感じましたが…?

せーらさん:確かに!それは「自分が得意としていることでお役立ちしている仕事」なので、楽しいんですよね。好きじゃなくて興味がないことだと苦痛に感じる。けれど、自分は無理せずできることだから、嫌になることなく、人にも喜んでもらえると思っていて。

もちろん、中長期的には好きなことに多く時間を割いていきたい。でも逆に、好きなことを始めたものの資金がなくなって「成果を出さなきゃ!」と焦り始めると、選択肢を間違える可能性もあるじゃないですか。

持続的に好きなことをやっていくためにも、経済的な基盤を整えるっていうのはかなり重要かなって思っています。

心から楽しむ「余白」をつくる

せーらさん:…って、今はかっこよく言っていますが、私自身いろんなことを試していく中で気付けたことでもあって。ただ、事業が上手くいっている友人の多くは、マネタイズポイントとやりたいことを分けてる子が多いから間違いないと思います。

3.大切にしているマイルール

自分の満足度を上げていく!


━━様々な経験を経て、活躍の幅を広げているせーらさん。そんなせーらさんが自分らしく生きるために「大事にしているルール」はありますか?

せーらさん:そうだなぁ。3つ挙げるとしたら、1つが「優しい人と働く」ですね。

私、HSP(繊細さん)に近いなと思っていて。例えば、喋り方がきつめな人と会話をする時、内容よりも言葉が刺さって、その方が伝えたいことが入ってこなくて。そうすると、自分のパフォーマンスが最大化できなくなるんです

自分とマッチする人と違和感がある人とでは、仕事の成果が変わってきてしまう。それって、結果的に相手のためにもならないじゃないですか。だから「優しい人」と働くと決めていて。

この考え方って、もしかしたら否定的な意見もあるかもしれないけれど、そういう選択の仕方があっても良いよねって私は思います。繊細さんには特に、そんな考え方もあるって思って欲しいな。

最近は、自社の採用基準にもその項目を入れていて。そうすると、めっちゃ心地良いんですよね。会社員だと一緒に働く人、職場の環境は選べないけど、自分で会社をやっていると、それをつくることができる。変に無理する必要なかったんだなって気付けました。

優しい人に囲まれると、自分ももっと優しくなれる

せーらさん:2つめは「自分の得意な方法で仕事をしていく」ことです。

具体的に言うと、私、電話を取るのが苦手なんですよ。相手の顔が見えないコミュニケーションが得意ではなくて。だから、クライアントさんに電話番号を公開してないんです。それって一般的ではないと思うけれど、5年続けて「私にはこの方法が成り立つ」ことが分かったんですよね。代わりに、メールでの対応を心掛けたりしているので、決して妥協しているわけではなくて。

自分を知って、自分流に働きやすい手法をカスタマイズすることで、変なストレスがなくなる。大事なポイントだなって思います。


━全部は難しいかもしれないけれど、自分の得意なやり方を1つでも取り入れられれば、ちょっと肩の力が抜けた状態で働けそうですね!

せーらさん:そうなんです!あと、最後の3つめは「違和感を無視しない」ことかな。

「なんか嫌だな、でもやらなきゃ」と思ってただ我慢するんじゃなくて「どうしたら解決できるんだろう?」って、違和感を放置せずに向き合うようにしていて。向き合うタイミングは、ちゃんと違和感を感じている時!まず誰かに伝えるとか。自分1人じゃ言語化できなかったり、誰かに話したりすることで整理することが多いですね。

自分の気持ちとか、やりたいことを見失って思考が停止していた時には、違和感を全部押し殺してたから「自分の軸」がなくなっていた。逆に言うと、違和感を無視せずに向き合っていくと、ちゃんと自分らしさを維持しながら生きていけるんだと思います。

━━違和感の裏側には「自分のしたい」が見えてくる。その小さな声に目を向ける時間が、すごく大事なんですね。


4.未来のために今を犠牲にしない

夢を叶えて思うこと


━━1年前、インタビューで「海外で生活することが夢」だと語られていたせーらさん。今年、その夢を叶えてパリで生活している今の心境は?

せーらさん:一言で言うと「生きてるな」って心地がしますね。行動してよかったなって思っています。最近、学生時代の友人から「結構昔から、いつか海外に住みたいって言ってたよね」って言われたんですよ。全く自覚していなかったんですけど(笑)

そう思うと、自分なりに計画して、人に公言しながら作り込んでいったんだと思うんです。綿密ではないけれど、クリアなビジョンとして持っていて、それを叶えるためのパーツを意識的に集めていました

いつでもどこでも働けるようなリモートワーク、クライアントさんとのやり取りや会社のメンバーとの定期的なキャッチアップ…。土台は整えていて、パーツが揃ってようやく今年行けた!みたいな感じですね。

念願の海外での生活を送る日々

━━「いつか」に明確な期日はなくても明確に「叶えることを決めていた」からこそ、叶えられるタイミングに決断できたんですね?

せーらさん:今回はパートナーと2人で行くことにこだわりたかったので、期日がはっきり決められなかったんです。でも、その時が来るのを準備しながら待っていたのかもしれないですね。とはいえ、早く叶えたいなとは思っていました!

それと、最後に飛び込む勇気は必要だなとも思っていて。思い返すと、実は行ける環境は前から整っていたんです。…でも、どこかで周りの目線や、自分軸じゃない部分にわだかまりがあって。

それを乗り越えるのは「勢いと決断する勇気」だったんですよね。今回も、やるしかない!と思って、チケットを買っていました。


━最後の一歩の踏み出し方が、突然のスポ根魂ですね(笑)

せーらさん:もう、強行突破した感覚でしたね(笑)私って、割と無邪気にチャレンジしてるようにも見られるけれど、不安を感じることも全然あるし、心配もするんです。

でも、自分のやりたいことをやるためには、やっぱり行動しないとって。いくら先回りして対策しても、行かないと分からないことの方が多いですし「意外と大丈夫だ」みたいなことは多くって。それができるのも、支えてくれるメンバーのおかげなんですけどね。本当に感謝しかないです。


━周りにいてくれてる人の存在と、自分の人生を大切にしたいという想いが、せーらさんの一歩踏み出す後押しになっているんですね。

せーらさん:そうですね。大切にしていることで言うと「未来のために今を犠牲にしない」ことも結構意識していて。”将来から逆算した今”という視点も、もちろん大事だと思っているんですけど、今やりたいと思ってることを犠牲にしてまで、自分の幸せが成り立つと思ってないので。

それは、母を早くに亡くした経験から「人生は有限である」っていう意識が強くあるからだと思うんですけど。「いつかじゃなくて今叶えよう」というマインドは、行動し続けるモチベーションかもしれないです。

夢は、叶える。人生は有限だから

━━今を大事にしながらも、未来も大事にすることはできる。今と未来は離れているものではなく、少しだけ先にあるものなんですね。最後に、この読者の方に一言メッセージをお願いします!

せーらさん:私は、一度きりの自分の人生、自分の感覚を大切にして選択できると、自分の満足度が高まっていくと思っているんですよね。だから、自分の直感とか感覚を大切にして欲しいなって思います。

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あとがき/インタビューを終えて…


「今日」の自分にも「未来」の自分にもときめく選択をすることで、「自分らしく生きること」は実現できる。それを体現しているのがせーらさんなんだろうなと感じます。

マイペースに生きることには、勇気がいる。不安も葛藤もあるけれど、自分が幸せに生きる選択を重ねているからこそ、軽やかに、輝いて見える。せーらさんが「今日」をどんなふうに積み重ねていくのか、そしてこれから、どんなふうに生きていくのか、ますます目が離せません…!

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インタビューライター/記事:廣田彩乃(Ayano Hirota)「今ここにいるひとりひとりの 今ここにある想いをつなぐ」人やモノ、サービスに込められた”想い”にフォーカスしたストーリーを、届けたい人や未来につなぎます。Instagram

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