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新年度の疲れはお風呂で回復!お風呂の効能と疲労回復

皆さんこんにちは。
今日も少し健康について考えていきたいと思います。
4月になって、新生活、新学期が始まりましたね。
新しい環境や新しい人間関係で、
知らず知らずのうちに肩に力が入り心身ともに緊張して過ごしているかもしれません。
なんだか疲れが取れない、よく眠れないなど、緊張からくる疲れの回復方法として今回はお風呂・温泉についてまとめていきたいと思います!
 


緊張状態が続くと体はどうなる?


 人は緊張したり、ストレスを感じたりすると首肩に力が入ってしまいます。
精神的なストレスが強まると交感神経が優位になります。
交感神経は血管を収縮させる作用があり、
交感神経が優位な状態が続くと血流が悪化してしまいます。
その結果、首肩の血流も悪くなってしまい、肩こりを引き起こします。

また、自律神経が原因の場合、肩こりだけでなく、全身の様々な部位で不調が起こることも多くなります。
自律神経には、活動的なときに優位になる交感神経と、安静時に優位になる副交感神経があり、ストレスを感じたときは交感神経が優位になります。その結果、血管が収縮し、血行が悪化するのです。
 

「体の疲れ」と「脳の疲れ」

 疲労は、「末梢性疲労」と「中枢性疲労」に分類することができます。
末梢性疲労は、体の疲れです。
体を動かし続けると、筋肉では蓄えられたエネルギーが枯渇し、血流は悪くなり、神経から筋肉の神経伝達が遅れるようになって、筋肉のパフォーマンスは低下します。
また、運動によって傷ついた筋肉では炎症が起き、筋肉痛といった症状となって現れます。
中枢性疲労は、脳の疲れです。
脳や体を使った程度とは比例せず、心理的・精神的な疲れによって脳が疲れてしまいます。
例えば、過度な緊張や長時間続く話し合いなどの後には、ぐったり疲れを感じることがあるでしょう。ストレス刺激が脳内で大きくなると、筋肉の疲労と同じような反応が起き、次第に脳細胞がダメージを受けて疲労を感じるようになります。


体をリラックスさせるお風呂の効果


◉温熱作用
お湯に浸かると体が温まる、これが温熱作用です。体温が上昇すると、皮膚の毛細血管が広がり、全身の血液の流れ(血行)が良くなります。それにより、体内の疲労物質や老廃物がスムーズに体外へ排出されたり、筋肉の緊張が解けて凝りが取れ、体がほぐれたりします。
 
 
◉水圧作用
お風呂に入るとお腹がへこむ感じがするのは、バスタブのお湯の水圧によるものです。このとき、体の表面だけでなく血管にも圧力が加わっています。そうすると手足にたまった血液が押し出され、心臓の働きが活発になり、血液の循環が促進されるのです。
 
 
◉浮力作用

湯船の中の重力は、お湯の浮力によって陸上の9分の1になります。体重も9分の1になるため、体を支えている筋肉や関節の負担が軽減され、緊張がほぐれて疲れが取れやすくなります。同時に、緊張からくる脳への刺激も減少。そのため心身ともにリラックスできるのです。

温泉ってなぜ体にいいの?


 温泉が体にいい理由は、大きく2つあります。

一つは体をあたためる温熱作用のほか水圧・浮力、清浄作用など、私たちの体に物理的に働く効果です。
もう一つは、温泉の成分が皮膚を通して体内に吸収され、体の機能が健康になる化学的効果です。

例えば、体が温められると新陳代謝が活発になり、皮膚の血行がよくなることで汗が出てきます。
その結果、毛穴につまった汚れが取り除かれ、肌も美しくスベスベしてきます。
汗を出すということはからだの体温調節機能を働かせることにもなり、
温度変化に鈍くなった私たちのからだを健康へと仕向けてくれるのです。

また入浴すると、水圧によってウエストが3~6㎝、胸囲が1~3㎝も縮少します。温泉に胸を1㎝沈めるごとに、胸の内部には0.5㎏の圧力が加わり、自然に呼吸筋を鍛えてくれるのです。
温泉成分は皮膚を通して体内に吸収され、からだの機能が健康に働くよう作用します。
皮膚からの吸収は、温泉から出た後も、その成分が皮膚に付いている間は続いています。
浴後、水や普通のお湯でからだを洗い流さない方がいいというのはこのためなのです。

温泉に行くとなんとなく気分がリフレッシュするのは?

 温泉にいくと気分がリフレッシュするこの現象は、
「総合的生体調整作用」と呼ばれます。
私たちが温泉に入ると、からだは温度や水圧、それに化学成分などにより刺激をうけます。
すると、人間の健康と病気の殆どすべてに関連をもっている交感神経が働きだし、一時的にこの刺激からからだを守ろうとします。
体温上昇、血圧上昇、疲労、筋肉の痛みなどが起こるのです。

しかし一定時期が過ぎるとそれらは回復し、胃や心臓などの諸機能の働きをつかさどる自律神経が再調整され、有益なホルモンの分泌も増加します。
人間のからだの働きを温泉の刺激により一度変え、
自然治癒力を増幅し、自己回復力を発揮させる。これは温泉のもつ大きな力です。


温泉の種類と効果・効果

一概に温泉っといっても、様々な種類が存在しています。下記では、あまり知られていない温泉の種類、その特徴について記載します。

1.単純温泉(たんじゅんおんせん)
日本で一番多い。刺激が少なく効能も多岐にわたる
自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、冷え症、末梢循環障害、軽度高血圧など
 
2.塩化物泉(えんかぶつせん)
単純温泉に次いで多い。塩分を含んでいる食塩泉。保温効果が高い
切り傷、冷え症、末梢循環障害、うつ状態、皮膚乾燥症など
 
3.炭酸水素塩泉(たんさんすいそえんせん)
入浴後の清涼感が特徴でアルカリ性で角質を軟かくし、肌を滑らかにする
切り傷、末梢循環障害、冷え症、皮膚乾燥症など
 
4.硫酸塩泉(りゅうさんえんせん)
傷を早く治す効果があり、保温効果が高い
切り傷、冷え症、末梢循環障害、うつ状態、皮膚乾燥症など
 
5.二酸化炭素泉(にさんかたんそせん)
低温のわりに保温効果が高く、血管拡張が強まるので血圧が下がる
切り傷、末梢循環障害、冷え症、自律神経不安定症など
 
6.含鉄泉(がんてつせん)
鉄を含む刺激の強い泉質で、源泉に近く酸化していない含鉄泉がよい
疲労回復、貧血症状の緩和など

7.酸性泉(さんせいせん)
肌にしみる強い刺激があり、慢性的な皮膚病の治療などに利用される
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、糖尿病、表皮化膿症など
 
8.含よう素泉(がんようそせん)
よう素を含み、飲むとコレステロールを下げる効果がある
(甲状腺機能亢進症は飲用禁忌)
疲労回復、健康増進など(一般的適応症に準ずる)
 
9.硫黄泉(いおうせん)
刺激が強く、硫化水素ガス特有のにおいが特徴で、血管拡張作用や殺菌作用がある
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症など
 
10.放射能泉(ほうしゃのうせん)
微量の放射能を含み、ラジウム泉、ラドン温泉とも呼ばれる。皮膚や呼吸器から吸収され、入浴後はすぐ排出される
疲労回復、健康増進など

お家のお風呂でリラックス


忙しくて温泉に行くのが難しい時は、お家のお風呂でリラックス効果をあげてみましょう!

○炭酸ガス系の入浴剤を使う
普段のバスタイムに入浴剤を活用すると、入浴による温浴効果をさらに高めることができます!
特に「炭酸ガス系」の入浴剤がおすすめです。
お湯に溶けた炭酸ガスが皮膚から吸収されて血管を広げる効果があり、血行が良くなって新陳代謝が活発になります。そうすると体内の疲労物質や老廃物が排出されやすくなるため、疲労回復に役立ちます。
 
○お風呂の温度は40℃でしっかりつかる
お湯の温度は40℃くらい、10分〜15分を目安につかりましょう。
少しぬるいと感じる方もいるかもしれませんが、このくらいの温度と時間で身体は十分に温まります。
全身浴で身体の内部の「深部体温」をしっかり上げておけば、入浴後に体温が下がることで睡眠の質が向上する可能性も高まります。
疲れているとお風呂を沸かすのが面倒になるかもしれませんが、疲れている時こそシャワーではなく、ぜひ湯船につかって体をいたわりましょう。
 
 
○お風呂は寝る2時間前に
人の身体は、体温が下がることで眠気を感じるようにできています。その性質を利用して、就寝の2時間くらい前に、ぬるめのお湯に30分位つかるようにしましょう。布団に入るころには、一時的に上昇した体温がちょうどよく下がってくるため、寝つきが良くなります。
 
 
今回は疲れを癒す温泉・お風呂の効果についてまとめてみました。
新生活始がまったばかりで温泉に行くのが難しい方も、お家のお風呂時間を丁寧に過ごすことで疲れた心と体を労ってあげてください!
 
では、今回はこの辺で。
皆さんの毎日が健康でありますように!
 


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