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君がいた夏

太陽は少し遠くにあって、
車の中から音楽がなって、
不恰好なライ麦サンドイッチをちぎるように食べていた君といた初夏の湖

淡い光が水面を包み、体をも飲み込もうとしている。
穏やかな波音が聞こえる。

幻聴と古い夢が交錯するなか、
記憶の闇に飲み込まれ、
静かに落ちていく。

深く包み込みような眠りの先に、
痛みのない世界が広がる。

そしてまた、あれだけ愛した夏の日が輝き出す。

記憶の奥にずっと。

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