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「医道の日本」プレイバック! 第4回  『医道の日本』創刊(1938年)

創刊より80年以上、通巻922号を数える中から、特に読者の議論を呼び起こした企画、時代を映し出した企画を振り返ります。

『医道の日本』創刊

1938年(昭和13年)の10月、『医道の日本』第1巻第1号が刊行された。編輯発行兼印刷人は戸部宗七郎。B5判・8頁から始まった小誌は、2020年7月号で通巻922号となった。

1969年に5月に刊行された『医道の日本』300号記念「現代日本の針灸」において、戸部宗七郎は「医道の日本小史」と題して創刊からの歩みを簡潔にまとめている。以下に、その冒頭の一部分を引用する。

「本誌は昭和13年10月に第1号が刊行されて、本年で31年となる。

その前にガリ版の「蓬松」(ほうしょう)が12年5月から出ていたのを引継いだのである。この「蓬松」は日本高等針灸学院-校長柳谷素霊-の同窓会の有志によって出されたもので、同窓会々員及び有志の寄附金が基盤となつて、「医道の日本」へと発展したのである。

柳谷素霊氏は筆者の恩師である。初めて針の手ほどきを受け、先生の「天柱」に刺針させて貰つた時の興奮は、今もなお、新らたな感激をもつて、よみがえってくる」

柳谷素霊は創刊号に「眞の保健道」という巻頭言を寄せているが、まだ30歳そこそこの若さだった。戸部宗七郎も同年代で、“執筆者の意気たるや旺んであるが、実力がこれにともなわず、むなしく、りきんでいる”と「小史」で述懐している。

若き鍼灸人たちの気概と情熱が込められた、今に至る80年以上の歩みの第1歩となる、『医道の日本』創刊号。

※本記事は、医道の日本社のWebサイトで2009年6月22日に公開されたものを元に作成しております。

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