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逃げるは恥なんかじゃないし、大変ためになる!~ヤバい人たちへの対処法~

この世にはまるで天災のような、脅威にしかならない人間がいる。

そんな人々と遭遇した時、「同じ人間なんだから話せばわかるよ(キラッ☆)」という都市伝説に惑わされるのは大変大変危険です!

三十六計逃げるに如かず!!というお話。

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少し前になるが、「混雑する駅で女性にだけぶつかる男」の動画が話題になっていた。

Twitterに挙げられていたそれを見てみると

明らかに意図的に、体躯の小さく、気の弱そうな、一人でいる女性

のみに、わざとぶつかりに行っていた。

こういう圧倒的にゆがんだ人間は、残念ながら古今東西どこにでもいる。

その意味では別に驚きはしない。

心底「滅びればいい」とは思うけれど。

それよりも圧倒的に不愉快で、危機感を覚えたのは

元ツイートの下に連なるリプ欄だった。

いわく。

「なんで動画だけ取ってんだ。」

「気づいたら注意するか止めろよ。」

「それをしないなら加害者と同レベルだ!」

「再発防止に努めてこそ、良き市民だろ!」

しかもゴミだのクズだの、偽善者だのと罵詈雑言付きで

一つ二つどころでなく結構な人間がコメントしていた。

これを見て一番最初に思ったことは

「こんなコメントを残す人のなかに、本気で人と向き合ったことのある人間はだれ一人いないだろう。」

ということ。

一度でも、本気で理不尽と向き合ったことのある人なら知っている。

やばいやつにまともにぶつかることが、いかに危険で何の実りもない自爆行為か。

百害どころか千害あって一利もない愚行であるかを。

誰が見てもドン引きするようなことをやらかす人間に、自省の精神なんぞあるはずがない。

他社からたしなめられて「自分が悪かった。」と認められるような人間なら

とうの昔に改心していて、バカみたいな迷惑行為などしないだろう。

身近な他者に「手が付けられない」「手遅れ」とさじを投げられたからこそ、ここまで悪化したのだ。

断言してもいいが、彼らはまず間違いなく

「行為に対する批判や注意」と「人格攻撃」の区別がつかない。

どんなに理路整然と、細心の注意を払って言葉をかけたとしても

彼らはすべて「攻撃された」とうけとる。

次に考えられる行動は「(恫喝、脅迫、暴力を含む)反撃」だ。

対して、「相手が改心して今後の傷害行為が防げる」という、望む結果が得られる可能性はせいぜい1000分の1くらいだろう。

ほぼ確実な、身の危険を伴うリスクに対して、メリットが少なすぎる。

それなのに、無責任に「止めるべき」だの「注意しろ」だの言うことは

「再発防止」どころか新たな悲劇を生む。

「それもそうだ」と純粋に思い、行動した人間がひどく傷つく可能性があるのだ。

殴られる、怒鳴られるどころじゃすまないかもしれない。下手したら殺される。

その危険性を認識すらせず、自分はあくまでも安全圏から他者を批判し、無責任に「正義っぽい行動」を強いる。そうせざるを得ないような圧力を作り出す。

私はその欺瞞が、無知が、残酷さが、どうしても許せない。

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「同じ人間同士、話せばわかる」なんて大ウソだ。

いい大人になってなお、この言説を信じていられるなら

善人ばかりに囲まれて生きてきた奇跡みたいに幸運な人か

現実から目を背け続け、あらゆる衝突を回避してて妄想世界に住んでいるか

のどちらかだと思う。

真実は「話せばわかる人も、たまにはいる」だ。

その他多くの「話にならない、話す気がない人々」の存在が多数。

話し合いのステージに上がり、自分の否を素直に認める。

現実にはこれができる心のキャパのある人は少ない。

話ができない人に出会ったときは、残念ながら

どんなにひどい目にあわされたとしても

「心を殺して言いなりになる」か「去る」以外の選択肢がない。

この現世にいる中で、もっとも「理不尽」だと感じることの一つだ。

だけどまだ希望はある。

だって、話せばわかる人もいるんだから。

プライベートな空間では、健全な人とだけかかわるようにする。

そうでない人とは速やかに距離を置く。

それは「自分の世界を守る」ことに他ならない。

この現世にはいろんな世界があるけれど、

自分の世界をやさしくて居心地の良いものにすることはできる。

巷のクソみたいな言説や、変な同調圧力に惑わされないことだ。

自分にとって「本当の幸せ」とは何か考え続けることだ。

そして手を伸ばし続けることだ。

これからも、私は自分の身近な世界を居心地良くするために努力は惜しまない。

残念な人々には決して踏み入らせないし、やさしい人にだけ会いに行く。

みんながそうして自分の世界を大事にしたらきっと

この現世は今よりずっとやさしくなると思うのだ。

まずは、何よりも自分を大事に。

この国に、そうできる人が増えていくことを願っている。

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