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NISA陰謀論?政府を疑う?

誤解されないように私のスタンスを伝えると
「NISA(少額投資非課税制度)は自己決定ができる成人は利用すべき制度」だと思います。
ただし、同じやり方で同じ利益を享受できないものでもあります。
2024年から新NISAが始まり、株価高騰もあり、情報が錯綜しています。
思うところをちょこちょこと記事にします。

NISAについていろいろとネットサーフィンしていたら、
「NISAは政府の陰謀。政府の口車に乗ると損をする」
といった趣旨のものにひっかかりました。
ええっー
こんなのが出てきたら、投資初心者などは躊躇しますよね。

NISA陰謀論?

はい、目先を引くためのタイトル設定でしょう。
説明を加えます。

国や政府と対立する必要はない(民主主義国家ですので)

ニュースを見れば、裏金だぁ、汚職だぁ、〇〇優遇だぁ、
まぁ、腹立たしい内容がいっぱい出てくるのです。
なので、そういう事を糾弾するようなタイトルは人目を引くのです。
共感が得やすいですものね。(私も共感します)
けれど、愚痴って溜飲下げて終わり、では困るのです。
「私たちが国や政府を作っている」という観点を抜かしちゃだめでしょう。

嫌だ、ダメだとばかり言って叱ったり、傍観したり、育児放棄してないで、
国も政府も私たちが育ててやらんいけんものですからね。
私のこの辺の考えは、多分20歳の頃に読んだ「銀河英雄伝説」というSF小説がもとになっています。

・独裁者は民主主義の中から生まれる
・良い独裁者が出ることが一番悪い。悪くなっても変えられない
・民主主義は一番面倒なシステムである
・民主主義は最良ではないが、最悪ではないシステムである

銀河英雄伝説新書版の中より記憶に残ったもの

まぁ、閲覧数を稼ぐために批判記事に力を注いだり、愚痴って終わるよりは、嫌なら嫌、ダメならダメ、と行動を起こしていいのです。
ここは民主主義の国で、どこかの国のように選挙に強制させられるわけではないので。
それでも嫌なら、他の国に行ってもいいのです。
どこかの国のように、出国制限や監視がつくわけではないのですから。
ちょっとずれてすいません。

NISAは金持ち優遇?

はい、金持ち優遇です。
それはNISAに限らず、投資はお金を持っている人に有利だからです。
同じ5%の配当でも、
100万円持っている人がもらえるのは5万円。
1億円持っている人がもらえるのは500万円。
5万円では1年間暮らせませんが、500万円あれば1年暮すこともできます。

NISAは総額1800万円の投資元本まで利益が非課税になる制度なので、
1800万円持ってない人よりも、1800万円持っている人が有利です。
持っている人も、持ってない人も同じ「枠」で一斉に始まった制度です。
使えるものは何でも自分に合ったように使っていけばいいのでは?

NISAは若者優遇?

はい、非課税期間が無期限なので、運用期間が長くとれる若者が有利です。
でもね、税と社会保険の負担率(特に若者)が上がってきているので、
これくらい優遇があってもいいでしょう。
高齢者を支えてくれている若者ですもの。

「国民負担率」は、租税負担及び社会保障負担を合わせた義務的な公的負担の国民所得に対する比率です。「財政赤字を含む国民負担率」は、これに将来世代の潜在的な負担として財政赤字を加えたものです。
昭和50年 25.7%(社保7.5%、税18.2%)
令和5年 46.8%(社保18.7%、税28.1%)

下記 財務省資料より

NISAはいずれなくなる?

はい、制度は変わるかもしれませんし、いつかはなくなるかもしれません。
そもそも「制度」って時代によって変わっていくものでしょう。
変わらなかった制度がありますか?
NISAの「枠」が拡大されたり、縮小されたり。
NISAの「対象」が日本株とかに限定されたり。
NISAの「期限」が無期限から変更されたり。
先のことはわかりません。

まだ始まって3か月のヨチヨチ制度です。
これからどうなるのかなんてわかりません。
先を心配だからと避けるものでもないでしょう。
昭和のマル優(少額貯蓄非課税制度)も縮小されていきましたが、
利用していた人は満期まで利子非課税の恩恵を受けました。

世間の評判、先の事が心配になるのは当たり前ですが、
あるものはあるように、自分で考えて使っていくしかないのです。


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