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街路灯をベースに街中デジタル化


【街灯を利用した街中IoT部会のコンセプト】

  • 公共の場を照らす街灯は全国で2000万灯以上、全てIoT化されたら凄い!

  • 街灯は省コスト省エネ目的で急速にLED器具化、10年単位の足場となる!

「街灯を利用した街中IoT部」は、
ifLinkでの活動を通じて街中をIoT化することで、
豊かで安心・安全な街づくりのお手伝いをしたい
と考えています。

【展示概要と狙い】

地域を網羅する様に設置された街路灯がスマート化することで街中のデジタル化を実現し、都市の効率性、安全性、快適性が向上し、持続可能な未来へのステップが踏み出されます。

調光によるエネルギー効率の向上: 街路灯に組み込まれたセンサーは、周囲の明るさ・人や車の有無を感知し、必要に応じて照明の明るさを調整します。これにより、必要以上に明るい照明を提供することなく、エネルギーを節約できます。
環境モニタリング: 環境センサーは、大気質、気温、湿度などのデータをリアルタイム(無線方式にもよる)で収集し、都市の環境状態をモニタリングします。これにより、環境に関するデータ駆動型の政策や対策が可能になり、都市の持続可能性が向上します。
災害対策: 環境センサーは気象情報を収集し、自然災害の予知と対策に役立ちます。洪水や台風の警告を提供し、市民の安全を確保します。
人流解析: 人流センサーは、道路や歩道上の人の動きを追跡し、交通フローの最適化に役立ちます。また、信号制御や交通調整にもデータを提供し、渋滞を軽減します。
セキュリティと見守り: カメラやセンサーを組み込んだ街路灯は、監視とセキュリティ強化に役立ちます。犯罪の抑止力として機能し、緊急事態が発生した場合に迅速な対応が可能です。(カメラ画像は人流の属性や構成分析にも利用)
スマートシティの実現: これらのセンサーを活用して、都市全体をデジタル化することで、スマートシティの概念を実現できます。市民の生活を向上させ、効率を高めるためのさまざまなサービスやアプリケーションが提供されます。

【ifLinkの活用方法】

ifLink insideで街灯(街中センサ)と様々な人や分野をつなぎたい!

【デジタル化の対象】

街中の様々な情報の種類は、大きく分けて以下の3つに分類できます。
①環境情報:気象、水質、大気汚染、騒音、振動、生物多様性など
②人流情報:交通、観光、商業、イベントなど、街の人々の動きなど
③行政情報:行政サービスの利用状況、公共施設の利用状況など

これらの情報をデジタル化することで、街の課題の解決や、新たなサービスの創出につながります。近年では、IoT(センサー)やAIなどの技術の進歩により、街中の様々な情報をデジタル化することが容易になってきています。今後も、街中の様々な情報をデジタル化する取り組みが、さらに進んでいくことが予想されます。デジタル化すべき情報の種類は、街の課題や目指す姿によって異なります。例えば、環境問題の解決を重視するのであれば、環境(気象)や水質など環境情報のデジタル化が重要です。また、安全・安心の向上を重視するのであれば、人流や防災などの情報のデジタル化が重要です。

【デジタル化の手段】

街路灯をスマート化する手段は大きく2つあると考えています。
①照明メーカーがスマート化した街路灯を使う
②従来型の街路灯にIoTボックス後付けによりスマート化

多様なセンサー ①<②
開発難易度 ①>②
※LED街路灯(照明)は10年以上の稼働が前提ですが、カメラはもとより屋外設置のセンサー類で10年稼働を前提とした製品が少ないことが問題です。

①照明メーカーがスマート化した街路灯を使う

上部が通信、中央がLED照明、下部がセンサー

②従来型の街路灯にIoTボックス後付けによりスマート化
地域ごとの課題解決に必要なセンサーを搭載!

弁当箱サイズの防水防塵ケースに内蔵(案)

【街中IoT部の実証実験】

街中IoT部として、街路灯の持つ正確な位置情報を利用した子供の見守りや、小規模道路附属物としての街路灯「柱」の日常点検をIoT化する実証実験を実施して来ました。今後は、スマート街路灯を利用したゲリラ豪雨などによる内水氾濫検知や、街の賑わいを推進する人流計測などの実証実験を行う計画です。

過去の実験①子供の見守り

過去の実験②柱の見守り

【検討中の課題】

センサ(IoTボックス)取付位置の検討


センサの検知距離や検知範囲の関係も考慮する必要があることは当然としても、高さ5mと10mの取付け工事では体制(費用も)が大きく異なることを実証実験時に経験。

取付け高さ10m(左)と5m(右)の違い

通信費削減の検討

全国1700を超える自治体で管理する2000万本以上と言われる膨大な数の街路灯がスマート化する時の最適通信を検討中。マルチホップ無線や新たに認可されたWi-Fiヘイローなどで、機器費用と通信費を勘案しトータルコストの最適解を求めたいと考えています。

画像も伝送できるWi-FiヘイローIEEE802.11ah

IoT機器の耐用年数

街路灯は2010年頃からLED化が始まり、現在まで10年以上に渡って大半が稼働中。自治体の賃貸借契約の多くで10年保証を求められています。そんなLED街路灯と一体となって長期稼働するIoT機器を探しています。

【街灯にかける想い】

街灯(がいとう)とは、道路等公共用地や共有地などを照らすために設置された明かりのことで、道路灯、防犯灯、街路灯などを総称した言葉です。

一口に街灯と言っても、設置者、用途、目的、電球等の種類などがさまざまですが、自治体や町内会が主体となって設置し維持管理しているものが主流で2000万灯を超えると言われています。

2012年ごろから維持保守の費用を省くため、また省エネのために光源をLEDにしたものが主流を占めるようになっています。

街灯の始まりをガス灯とする説では初期の歴史は欧米中心となってしまいますが、江戸時代の街道沿いの石灯篭、店先の辻行灯、番所前の木灯籠などに灯された灯明(常夜灯)が街灯の始まりともされます。

日中においても街灯はランドスケープ~景観構成の要素として重要です。

大阪方面からの金毘羅船を迎える讃岐丸亀港の太助灯籠こと江戸講中燈篭

【部会メンバー】

みずほ東芝リース株式会社(部長),ベイシス株式会社,京セラ株式会社,株式会社ソフトテックス,東洋エレクトロニクス株式会社,東芝情報システム株式会社,FutuRocket株式会社,東芝インフラシステムズ株式会社,東芝デジタルソリューションズ株式会社,東芝ライテック株式会社,MAMORIO株式会社,ルネサスエレクトロニクス株式会社,株式会社QUICK,株式会社プライムアシスタンス,株式会社キタムラ,日本電子専門学校(順不同)

展示説明動画


【関連動画サイト】

2021年2月に行われた「ifLink Open Community 2021 Winter Festival」における部活動紹介動画

2020年に行われた「ifLink Open Community 2020 」における立上当初の部活紹介動画

【お問い合わせ先】

みずほ東芝リース株式会社
事業開発部 和木昌三
shozo.waki@toshiba-lease.co.jp

街灯が照らす夜の街並み