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PISA2022出ましたね、どう見ますか? vol.809

OECDの実施する学習到達度調査の2022年の結果が先週に、国立教育政策研究所から出ました。

PISAやOECDと言われれば、教育関係者であれば一度は耳にしたことがあるかと思います。

私自身、この調査に詳しいわけではありません。

私立学校勤務で本校では扱っていないので、そこまで深いことは言えませんが、今日はこの調査の結果を見て考えていきます。


そもそもPISAって?OECDって?

このキーワードを聞くたびに、聞きはするけど何かはちゃんと説明できないって人もいるのではないでしょうか?

OECDは経済開発協力機構の略で、その名の通り経済やら何やら協力していきましょうと言ったものです。

その一環でPISAというOECD加盟国の多くで義務教育が終了する15歳に試験を設けて、より効果的な教育法を探ろうと言うもの。

超簡単にざっくりいうとそんなところです。

はてさてそんなPISA2022ですが、日本はOECD加盟国の中で割とトップに位置しています。

さらには前回の調査と比較すると、3つの項目において上昇傾向が見られるわけです。

さまざまな理由があるようですが、コロナ禍の休校からの復帰が早かった点、オンラインでの授業ができていた点、CBT方式に慣れ始めてきている点などがあります。

本当に丁寧に言えば違うかもしれませんが、あくまでも私の解釈はそんなものです。

あんまり実感が湧かない

というのも、やはり現場の教員からすると世界的な試験で日本全体の成績がどう変わったのかなんてあまり実感が湧かないのです。

PISAが適当と言っているわけではありません。

なんなら日本で行なっている全国学力・学習状況調査の方がよほど判断材料になるのかどうか懐疑的ですから。

調査前の数時間の勉強で点数が大きく変動するようなものでは、いわゆる学力は測れないと思っているからです。

ですので、PISAのように超厳密に問題の精査を行なっているものであれば、その結果は信用ができるのですが、目の前の生徒との統一性を感じれないと言った方がいいのかもしれません。

なんとなくで成り立つ教育現場

これは結局のところ、教育現場というのは感情重視になってしまっているからなのかもしれません。

「例えばあの子、最近落ち着いてきたよね。」

というどこの教員でもしそうな会話。

これもその教員の主観で全てが決定しています。

もしかしたら客観的にみてもそうなのかもしれませんが、なぜ落ち着いてきたのか、どういう状態を落ち着いていると言うのかそう言った部分に関しては教員一人一人感じているところが違うのです。

定期テストのように分かりやすく子どもを評価するものもありますが、子どもの成長はそこだけではありません。

そう言ったところをどう言った塩梅でみていくのかと言うのがやはり教育現場では非常に難しくなるのかもしれません。

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