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『ゆるい職場』職場に何を求めるのか vol.715

みなさんは職場に何を求めますか?

もし、職場にいてもそれほどの仕事が割り振られず、決められたことを行い、毎回業務時間通りに帰れる職場と聞くとどうでしょうか?

魅力的に感じますか?つまらなく感じますか?

それが自分の興味関心のある範囲内であれば、願ったり叶ったりなのかもしれません。

今日はそんな職場に何を求めるのかと言った部分を、この『ゆるい職場』という本を通して考えていきます。

社会が先か人が先か

果たしてゆるい職場は人と比べて先なのでしょうか後なのでしょうか。

我々世代、いわゆる20代30代の人らがゆるい職場を求めてきたから、職場は緩くなっていったのか、それとも、もともとそんな社会の変化だったのか。

本書では、労働基準法の変化がこの社会の変化を読んでいると書かれていますが、私は同時に人自体も変わっていったのではないかと思うのです。

何かを仕切に頑張る、耐えしぶと言ったことは以前に比べて少なくなり、いわゆるコスパを考えて生きて行く人が多くなったのです。

そのコスパは何を持ってしてコスパと呼ぶかは人それぞれ。

労働量に対して給料がいいのをコスパがいいといいうのか、労働時間に比べて給料がいいのをいうのか。

その指標は人それぞれです。

ただ、間違いないのは個人も職場も、同時に変化してきているという点でしょう。

仕事に何を求めるのか

では、仕事とは一体何なのでしょうか。

以前は、働き始めたら終身雇用、つまりは定年になるまで同じ職場で働き続けるというのが一般的でした。

それが一番安定していますし、いわゆる居心地も良かったのでしょう。

しかし、中途半端に職場が緩くなりすぎてしまった現代、職場に求められるものはいろんな指標が生まれるようになりました。

やりがいなのか、スキルアップなのか、コスパなのか。

何を求めるかはこの自由ですが、この職場とのミスマッチが起きてしまった時に、転職などを考えて行く、いわゆる若手が去って行くという現象になるのでしょう。

職場と個人のミスマッチ、これは防げないものなのでしょうか。

誰が読み、誰が変えて行くのか

そして、この本はいったい誰が読み、そして誰が今の職場を変えて行く必要があるのでしょうか。

おそらく、変える中心に立つべく管理職の人たちはこの本を読みません。

読んだところで理解もできないし、変えようとも思わないかもしれません。

ともすると、この使命にあるのは中間管理職から、数年間経験してきたミドル世代。

本書ではこう言った人たちの傾向をまとめているのかもしれませんが、その人らこそが、今の職場をよりミスマッチの起きない職場に変えて行くべく動き出せと掲示しているのかもしれません。

ゆるい職場、そこにはいい点も悪い点も混在しています。

ただ、仕事を通じてどんな自分になりたいのか、結局はそこに帰着するのでしょう。

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