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自走力をつけることこそ教育 vol.138

10月にもなり、台風が良く上陸する季節になりました。

昨年度までは、台風が到来した際には公共交通機関の乱れ等を考慮して、学校が休校になることがありました。

しかし、オンライン授業の普及した現代、台風が上陸したとしても早めにオンラインでの学習に切り替え、休校にすることなく学習活動を続けることができます。

また、感染状況が悪化した際にも、学級の中の半分だけを登校に切り替えることで登校者数を間引いた形で学習活動を続けられます。

オンラインにせよハイブリッド型にせよ、自宅での学習になった際には、その学習を事細かに支援してはくれません。

だからこそ、オンライン自宅学習で必要な力を考えて、つけていくことが求められます。

共同注視のできない授業

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オンラインやハイブリッド型の授業で、先生たちが何を不安に感じているのかを考えている時に、ふと、”共同注視”という言葉を思い出しました。

以前、タブレットやスマホを子どもに持たせた時に、親が不安になる理由を何かのセミナーで聞きました。

それは、共同注視ができないことにあります。

例えば、テレビゲームや外でのスポーツ、カードゲームなども娯楽の一つではありますが、これらをやっている時には親はそこまで不安を感じません。

しかし、スマホやタブレットとなると途端に不安になるのです。

それは、同じものを一緒に見ることができない、共同注視ができないからなのです。

オンランイン授業においても、これは同じで生徒の学習している机上のようすが見えないため、進捗状況が把握できないことに不安を感じてしまうのです。

私自身、演習問題に取りかかったことで、そのことに気づくことができました。

自走力を鍛える

公園で走る男の子

だからこそ、自走力をつけることが大切なのです。

やることを強要するのではなく、生徒児童自らが学びに向かって自分なりに学習するその時間が大切になります。

当然、生徒に任せればそれをいいことに全くもって走らない子もいます。

だから、根気強くお尻を叩くのではなくて、あえてゴールと現状を伝え続けるのです。

一度走り方を覚えれば、それはいつどこでも応用することができます。

情報化社会の現代、欲しい情報はすぐ手に入るこの世の中においては、これこそが今の時代の学び方につながり、生きる力になるのではないでしょうか。


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