結局のところ資本主義って終わったの?
※世界各国でマスクをする人が増えついにアメリカでも皆がつけはじめている。
さて、1月8日に首都圏で再度緊急事態宣言が出されたわけだが、飲食店業
界を含むコロナ自粛モードは再度火がついたということになる。そこかしこ
で20時には店が閉まり、リモートワークや時差登校なども目立ってきてい
る。
そんな時にとある友人に質問を受けたんだが、「今って資本主義なの?と
いうものだ。「資本主義ってまだ続いているの? もし終わっていたとした
らどんな価値観が支配しているの?」と聞かれ、やや返答に困った。
大方の意見としては資本主義はまだ続いているという見方だろう。
少し前になるがトマ・ピケティというフランスの経済学者が『21世紀の資
本』で富むものが富むという「r(資本収益率)>g(経済成長率)」の理
※2014年に刊行された当書は専門家や経済学者だけではなくビジネスパーソンにまで幅広く影響を及ぼした。
論をその700ページに渡る著書で解説した。つまりこれはどういうことかと
いうと紙幣の価値を持っている投資家が投資をしそのリターンを得る大きさ
が経済総体よりも大きいということだ。自らが投資して資本を回収する側に
回らなければ労働者としていつまでも搾取される側になってしまうとんでも
理論だ。
じゃあやはり富むものが富む資本主義の世界じゃんと思うのだが、これは
あくまで経済、紙幣、資本に限った話。この考えが世間を席巻している(ダ
ジャレではないが)といって必ずしも人々がその考えのゲームに参加するこ
とはないのだ。
例えばよく「世界一幸福な国」として取り上げられるブータン。国として
経済は決して豊かではなく資本が多い側の国では決してない。(GDPは下か
ら数えた方が圧倒的に早い国)だが彼らは世界一幸福な国と謳っている。
※「世界一幸福な国」と謳われるブータン。その名の通り宗教は仏教で農業が国の主要産業である。
日本で言えば沖縄。
県内総生産のランキングは日本の中でも30台と下に入るが、人口増加率、
経済成長率は1位であることが多い。
観光地としてゆったりしている沖縄がなぜとも思うかもしれないが、一部の
知見のある人類は気づいてきている。
「資本主義のマネーゲームだけが全てではなくそれ以外にも人類を謳歌する
方法はいくらでもある、と」
Airbnbやメルカリ、ubereatsなど今、人気のあるサービスは所有や資本とい
った概念に代わるシェアという市場で結果的に資本を得ている。
リーディング&カンパニーという会社が運用しているサイトがあるのだが、
※代表取締役の夏目力はtwitterやFacebookでも面白い発言がみられる。
このサイトの表題が凄くいい。『商業的な匂いがするものは、すべて消し去
れ!』といったテーマがサイトのど真ん中に掲げられており、その記事内容
も変革している時代の最先端の情報や価値観などに絞った記事ばかりだ。
閑話休題になってしまったが一番言いたかったことは「世間の価値観はあく
まで資本主義だが何もその価値観に縛られる必要はない」ということ。
その内本格的なシャアリングエコノミーの時代がくるかもしれないし、科
学の進歩によって3Kの仕事から解放されるかもしれない。そんな多様な価
値観が共存し、新しいものがどんどん生まれる時代に紙幣によって縛りを
受ける必要はない。
あなたが得たいものは本当にお金でしか買えないものなのか。
今一度問うてほしい。
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