Masatoshi Iga

近畿大建築学部ランドスケープデザイン研→大阪市大院建築デザイン研 建築からランドスケ…

Masatoshi Iga

近畿大建築学部ランドスケープデザイン研→大阪市大院建築デザイン研 建築からランドスケープ、都市まで横断した思考を目指します。

最近の記事

2021年新建築・住宅特集、総復習。後半

前半に引き続き、ここでは去年(2021年)の新建築・住宅特集1年分を大晦日に総復習したものの感想を書いていきたいと思います。 なるほど座談月評住宅特集には毎月巻末に先月の掲載建築の振り返りとして座談月評があります。 その中でも特に印象に残ったやりとりとその題材となった建築について述べていきたいと思います。 最初は、8月号掲載の武田晴明建築設計事務所による「鶴岡邸」についてです。この建築は連続する大小のヴォールト型の天井が屋根側では庭を受ける深い地盤面になり、それが積層した

    • 2021年新建築・住宅特集、総復習。前半

      今年から恒例にします、新建築・住宅特集 総復習 12月27日だったか、ふとYouTubeを開くと、新建築社ONLINEのアカウントで2021年の住宅特集の総評がライブで行われていた。 スピーカーは勿論座談月評を担当されていた乾久美子氏、石上純也氏、長谷川豪氏の3名。お話も面白く、途中参加した事もあり、あっという間にライブ終了。 これはいい。 「年越しは、新建築と住宅特集を今年1年分読みながら過ごそう」 やってみたらやはり楽しい。以下には僭越ながら感想を書いてみようと思う。

      • 「暗黙知の次元」マイケル・ポランニー,2003 #bookreview01

        初回の投稿から随分時間が経ってしまいましたが、積読消化の意味も込めて読んだ本の感想をbookreviewとして書いていきたいと思います。bookreview第1回はマイケル・ポランニーによる「暗黙知の次元」です。 「発見とは現行の知識が示唆する探求可能性によって、もたらされるのである。」p112では早速、本書のハイライトともいえるこの一文から始めてみましょう。 1891年にブダペストで生まれたマイケル・ポランニーは大学で医学を学び、戦後には物理化学者として地位を確立、そして

        • ぼくのこれまで

          はじめまして。伊賀正隼といいます。下の名前はマサトシと読みます。正しくそして素早い隼(はやぶさ)の様に賢明に生きてほしいという思いから命名されたそうです。実は、その一文字目の「正」はお爺ちゃん(正一)から父(正師)、そして僕へと受け継がれています。 そんな尊敬してやまないお爺ちゃんと父から、僕は生業の分野においても多くを引き継いでいます。その分野が建築・土木です。お爺ちゃんは戦後や神戸の震災後、工務店を背負い尽力し、また父は公務員として神戸の都市計画や水道土木などに今も携わ

        2021年新建築・住宅特集、総復習。後半