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シャインマスカットがすごいらしいな

あまり「興味のないこと」を調べて書いて文章のトレーニングをしようと始めたnote。今日のテーマは「ブドウ」、しかも最近人気が出てきて高値で取引されている「シャインマスカット」について。ブドウ・・・興味ないですね。だってタネがあって食べるのめんどくさいんだもん。と思っていました。

長野県に旅行に行ってきた。府中市の市民保養所「やちほ」に泊まって、蓼科の日帰り温泉小斉の湯によって帰ってくるだけの1泊2日の軽い旅行。その帰り道に寄ったのがここ、たてしな自由農園さん。

いっしょに行った家族が「シャインマスカット」を買って帰りたいというので、え「ブドウ」でしょ、長野だからそれもいいねブドウ買って帰るかブドウと気軽な気持ちで寄ってみたところ。

え!!、シャインマスカット一房1800円?! 高くない?そんなにするの。ブドウでしょ。だいたい30粒くらいついているから、1粒60円?!

もともと、僕はブドウとスイカがあまり好きじゃない。好きじゃない理由は簡単「タネ」がめんどくさいしすっぱいから。ブドウごときに1800円も払うなんてとんでもないと思った。

しかし、このシャインマスカットはすごいらしい。まず、「タネ」がない。ほう。ならば僕がブドウ嫌いといっていた理由が根底から覆されるな。そして、とにかく糖度が高くて甘い。ならば、ますますブドウ嫌いを覆してくれる何かがあるに違いないな。

1房1800円のシャインマスカット様を購入し、さっそくその場で1粒食べてみた。一口目は水っぽい気がしたが、うん。でもすっぱくない。これは食べられるよね。たしかに甘い。タネがないからそのままの見込める。あの忌々しいタネを取る作業をしなくてもいいんだ。これは素晴らしい。そして一粒60円だと思って食べると、背筋がシャキンとして正座して食べなきゃと思うし、そして60円も出しているんだから心理的に「うまい」と思わないと気がすまない。

シャインマスカットについていろいろ調べていくと、相当高い値段がついているらしい。2006年に品種登録されて市場に出回ってすでに10年以上たっているが、ここ数年人気が出てきており、特に海外への輸出などで高値で取引されているようだ。

そして、そんなシャインマスカットブームに乗っかって、今年はいろんな企業が商品化をしている。あのくら寿司まで乗っかってる・・・。

アイドルとマスカットは絵になるけれども、オッサンとただのブドウはまったく絵にならないので、僕が食べているところは載せません。

最近は、ネットで転売すべくシャインマスカットの盗難被害が相次いでいるそうだ。なんでもネットで転売しやがって。この野郎。たかがブドウだろう。

そして、品種が中国や韓国へ持ち出されて栽培されているそうだ。こちらの方が問題としては大きく、せっかく岡山の農家さんが苦心して開発したシャインマスカットの品種を、外国でいとも簡単に大量生産し、そしてやがて安価で販売する。日本の農業の根幹を覆してきそうな問題だ。

シャインマスカットを通じて、グローバル化にもまれる日本の農業について考える機会を得られた。ブドウとスイカも、タネがあるから面倒くさいなんて言ってられないな。もう農業に無関心ではいられない。


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