新型コロナウイルス感染症の拡大を契機に、デジタル活用への重要性と機運が大きく高まった地方自治体。イグニション・ポイントが支援した岩手県盛岡市も例外ではありませんでした。盛岡市 市長公室 都市戦略室の熊谷明悦氏をお迎えし、イグニション・ポイントからはシニアマネージャーの鈴木を交えて対談します。
課題── 街が衰退する危機感。デジタル活用の可能性を模索
感染症が猛威を振るう2020年、新たな生活様式や持続可能な社会を実現する方法を多くの自治体が模索していました。
とりわけ商業と観光業が衰退してしまう危機感を抱いていた盛岡市。イグニション・ポイントは22年3月までの約2年半、支援させていただくことになりました。とはいえ、地方行政としてコンサルタントに業務依頼を行うケースはまだまだ珍しいのだとか。
ではなぜイグニション・ポイントだったのでしょうか?決め手となった出来事がありました。
決め手── 行政に深く精通「安心できる提案内容」を高く評価
コンサルタントの選定にあたり、コンペ形式のプロポーザル(企画・提案)が行われました。イグニション・ポイントを選んだ決め手は「行政への理解度」だったと言います。
「行政への理解度」の点で強みを発揮したのが、メインアカウントを担当した鈴木の経験でした。
取り組み── 悪い部分はわかっている。だから「良いところを伸ばす戦略」
約2年半、3年度にわたりイグニション・ポイントでご支援をさせていただく中で、初年度(20年10月〜21年3月)はまず、現状の調査・分析から行いました。
2年目は、持続可能な盛岡の街づくりの観点からより詳しい調査を実施。さらに、街づくりの将来を支える若手人材──盛岡市の若手職員や民間の社員の方に向けて、ビジネスやデジタルの講習会を行いました。
そして3年目は、それまでの調査・分析を元に、デジタルでめざすべき盛岡市の戦略を策定しました。
中でも、もっとも難航したのが戦略立案の際のKPIとコンセプトの策定でした。
イグニション・ポイントはこの局面を「盛岡の発展」に主眼を置いてハンドリングするように意識したと振り返ります。
成果── 策定した戦略からすでに5つの新規事業が発足
戦略立案が言語化された「盛岡市デジタル化によるまちづくり推進戦略」。この五か年計画の中で具体的なKPIとコンセプトが策定され、イグニション・ポイントの支援は一区切りを迎えました。
また、成果物としてデジタル戦略を示せたことは、盛岡市にとっての大きな一歩となりました。
イグニション・ポイントのメンバーの働きに対して、高評価をいただきました。
(記載内容は2023年12月時点のものです)
取材・文:山岸 裕一
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