唐突だが、一度本を置いて、手のひらが自分に向くように両手を目の前に出してほしい。そして、１０本の指に左側から順に１から１０の番号がついているとしよう。さあ、準備完了。

　まず、好きな９の段の掛け算を思い浮かべ、９にかける数と同じ番号の指を折り曲げてみよう（「３×９」を思い浮かべたなら３番目の指を折る）。あなたの目の前の手、あなたの指はさっき思い浮かべた９の段の掛け算の答えを表してはいないだろうか？

　きっと、折り曲げた指の左側が答えの十の位の数字、折り曲げた指の右側にその一の位の数字が表れているはずだ！
　
　　　　　　「STORY9　１０本の指で掛け算九九」（酒井祐貴子）