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ヨーロッパ滞在記・ドイツ編 2015年3月21日・「イタリアへ」

 前日夜、レストランでの会話。

S「伊原さん、イタリアから連絡があり、イタリア行きのチケットがとれたそうです」
僕「本当ですか!それは良かったです」
S「明日(21日)の夜の便になります。ただ行き先が当初の予定のピサ空港ではなく、フィレンツェ空港でしか取れなかったようですが」
僕「仕方ないですね。これ以上イタリア入りが遅くなるわけにはいきませんし」
S「とにかく、これがドイツ最後の夜になりますね。思う存分食べましょう!」
僕「そうですね、でもまさか明日に3度目のストライキってことには・・・?」
S「まさか、ハハハ・・・!」

 明けて3月21日、3度目のストライキは無かった(^^)。
 夜の便でイタリアへ行けることになって本当に助かった。実はSさんのドイツ滞在はこの日までだった。次の予定で別の国に飛ぶことになっていたので、21日にもし僕がイタリアに行けないと、僕一人でまたミュンヘンに留まり、空港へも一人で行くハメになるところだった(^^;)。
 夜の便で僕はイタリア、Sさんは別の国に行く。

 Sさんは前日はトラブル処理のために走りまわっていたので、あまり観光ができていなかった。イタリア行きの飛行機の時間は夜なので、Sさんは「レジデンツ・ミュージアム」を観に行くことにした。僕は前日に観に行ったので、Sさんが出かけている間を自由時間にした。

 「ミュンヘン中央駅」付近を一人でうろついていた。写真はパトカー。さすがはドイツ、フォルックス・ワーゲンのパトカーだ。こんなの初めて見た(^^)。

 サイレンが付いていることでパトカーだと分かる。ツートンカラーの車とはいえ白黒ではないので、パッと見でパトカーだと認識できない(^^;)。

 駅近くに駐車している車が白塗りのメルセデス・ベンツ軍団!(^^;)。ドイツでは国産車だから当たり前の風景なんだろうけど、ちょっとドキドキする(^^;)。

 「ミュンヘン中央駅」構内に入る。駅には改札が無かった。列車内で車掌が切符を確認するタイプの鉄道なのだろう。そのためホームまで簡単に行ける。

 構内のキオスク(?)。コンビニっぽい。

 店の横には自動販売機があった。街中では自動販売機はほとんど見かけない。街中が自動販売機で溢れているのは多分、日本だけだろう。
 自動販売機は、左側がお菓子、右がジュース(主にファンタ)だった。

昼過ぎにSさんと合流。バスで「ミュンヘン空港」に向かう。

「ミュンヘン空港」到着。本当にやっとイタリアへ渡れるんだ(^^)。

 フィレンツェ空港への便までまだ時間の余裕があった。2人で夕食を摂ろうと思い空港内の店を探した。

 ある一軒の店に目が留まった。どうやらアジアの麺類が食べられる店らしい。面白そうなので入ってみた。

 2人で「トリカララーメン」を注文。早速食べてみる。まんまチキンラーメンに鶏のから揚げが乗ったものだった(^^;)。でもチキンラーメンも久し振りに食べたので味が舌に沁みてくる。

 僕はドイツでは基本的にドイツ料理しか食べなかった(例外はマックのチーズバーガー)。外国に行ったらその国でしか食べられないものを食べるのが当然だと思っていたし、ドイツ料理が美味かったので特に和食が恋しいとも思わなかった。それがドイツ最後の食事がチキンラーメンになるとは・・・因果なものだ(^^;)。

 フィレンツェ空港行きの便のゲートに向かう。Sさんとはここでお別れだ。イタリアへは僕一人で行くことになる。

 Sさんが僕を心配そうに見ている。僕が初の海外渡航だということもあるが、その目は「はじめてのおつかいでわが子を心配そうに見つめるおかんの目」だった(^^;)。
 多分「あの子一人で本当に大丈夫なのかしら・・・」とか思われているんだろうな(^^;)。

 飛行機に搭乗。僕一人といっても、あとはフィレンツェ空港まで飛ぶだけ。到着すれば空港にはヨーロッパ漫画学院の人たちが迎えに来ているし。だからここからイタリアまで行くのは簡単だし何も問題は無い。
 問題は、イタリアから日本に帰るときだ。イタリアから東京へはローマから直行便が出ているが、今回はそれを利用することはできない。ドイツのカールセン社とイタリアのヨーロッパ漫画学院とのスケジュール調整で、そうなってしまった。

 もし僕がイタリアから日本に帰ってしまったら、ドイツのカールセン社は僕に「ドイツに呼ぶために片道だけのチケットだけしか用意しなかった」ことになってしまう。ゲストを招待するにはチケットを往復で用意するものなので、片道切符だけというのは、まず有りえない。また、往復でチケットを用意したほうが割安にもなるらしい。

 そのため僕が日本に帰るためには、イタリアからドイツ再入国し「ミュンヘン空港」から日本行きの便で帰ることになる。
 つまり、
・3月12日にドイツ行きのチケットでドイツ入国。
・3月30日に帰りのチケットで「ミュンヘン空港」からドイツを出国。日本に帰る。

という形になる。
 3月12日~30日までをドイツ滞在として、その間、数日間イタリアに立ち寄るという形だ。
 帰りは「イタリア→ドイツ再入国・ミュンヘン空港→日本・羽田空港」というルートになっている。これを付き添い無しで一人で行い、ちゃんと乗り継ぎもしないといけない。けっこう大変だ。そりゃSさんも心配するよ(^^;)。

 離陸。飛行機はドイツを離れ、一路イタリアへ向かう。
 ミュンヘンからフィレンツェに向かう飛行機から撮影。

 CAさんが機内食を配る。機内での楽しみの1つだ(^^)。

 機内食はサンドイッチだった。飲み物はコーヒーを頼んだ。

 気圧の変化で袋がパンパンだぜ!(^^;)。

 袋を開ける。中身はハムサンドだった。小腹が空いていたので美味かった(^^)。

 前方にフィレンツェの灯りが見える。翼よ、あれがフィレンツェの灯だ!(^^;)。

 フィレンツェ空港に到着。本来なら18日にイタリア入りする予定だったのが、実際に到着したのが21日。3日遅れになってしまった。

 ゲート出口には「ヨーロッパ漫画学院」の校長先生とその娘さんが僕の到着を待ってくれていた。日本での9月のワークショップから半年振りの再会だった。僕のイタリア入りが3日遅れになってしまったので相当心配してくれていたらしい。

 フィレンツェ空港から校長先生の車で「ヨーロッパ漫画学院」に向かう。校舎はピサ郊外にある。辺りはすでに夜。道は灯りが少なく真っ暗。その中を小一時間ほど車で走っていく。

 「ヨーロッパ漫画学院」に到着。僕はこの日からここに寝泊りし、生徒たちに漫画の授業を教えることになる。

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