累計3500本担当・テレビ演出家が思う💡物事を強調する方法

毎日、なにかしらの打ち合わせをしていて
いつも、偉そうにも思うことは、
もうちょっとだけ、見ている人や、相手のことを考えればいいのに
ってこと。

かくいう私が、そんなことできているか?というと、
周りの人は、「自分勝手なだけで、そんなことできてないやろ」と
思うかも知れませんが、
きっと、要所要所はおさえている、、、はず。

で、
相手に何かを伝える時に大事なこと
若い人達のために、まとめて見ちゃうわけです。

#未来のためにできること
#激せまハウツー

前回の記事、
とてもたくさん読んでいただけだみたいで
本当にありがとうございます。

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✅ずっと書いてますが、簡単な自己紹介・・・
(読まれた方は吹っ飛ばしてください)
私は、フリーランスなのに、日テレ系の番組の総合演出をしています。
普通、総合演出はテレビ局員か、大きな制作会社の上のディレクターが
やるので 相当、珍しいパターン。
それなりにいろんな経験をしてきたので、
そこが評価されているのかなぁと。
そんな経験を活かした、映像制作に必要なノウハウをまとめたnote。
担当番組の若手のために書くけど、それだけだともったいないから 公開します。
テレビ番組の作り方って、マジでマニュアルになってなくて 基本、全てが口伝です。本にもなっていません。 ※それだけにいろんな手法があって、バラエティに富む番組があるのだと思いますが。 なので、業界の若いディレクターにとっても、貴重な気はしております>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

人は自分と同じじゃない

のっけから、当たり前すぎることを書いておりますが、
人と自分は違う。

私の考えなんて、ちゃんとわかる人なんて、いるはずがない。
育ってきた環境も違えば、いまいる状況も違うし、なにしてるかも違う。

そんな状況なのに、みんな、自分の考えがあってる!だから
わかってもらえる
と、思いすぎているわけで。

なんで、わかってくれへんの?

なんて思うのは、もはやおこがましい。
※あ、おこがましいの、ちゃんとした意味しらないや!

絶対読まれへん、この漢字。

で、動画に限らず、人に何かを伝える時に
この大前提がわかっていることが大事。

わかってくれるわけないから、
ちょっと丁寧に、ちょっとわかりやすく。

そのために大事なのが、強調すること。

強調するには、ダレ場が大事

プレゼンでもなんでもいいんですが
何かを強調して伝えたい時、
大事なのは、強調する物事の前に
「つまらないところをつくる」のが大事。

そこで活躍するのが、
テレビの世界でたまに言われる「ダレ場(ダレている場面・ダラダラしている場面)」。

ずっと、「これすごいですよ!」「こんなにもいいんですよ!」ってずっと言われても
一本調子で、本当にどこを伝えたいのかがわからないし、
なんだったら、本当に強調して伝えたいことが、
「他のこれもいいんですよ!」に埋もれて、良さが見えにくくなる。

だから、
なにかを強調したい場合は、
(許される範囲で)、強調の直前をつまらなくする。
ダレ場を作る。

ダレってカタカナで書くと、ノガレさん感はんぱない

例えば、絶景特集の動画を作るとき、
ずっと、いい景色の映像ばかり見せ続けたら・・・飽きる。

一番、強調してみせたかった風景まで
ほかの絶景に埋もれてしまって、
どの絶景がよかったかがわからなくなる。

そうならないように、あえて、一番強調したい絶景の前は
詰まんない映像にした方が
いい映像が引き立つ。

超適当に書くと、

キレイ!こういう風景好き!

棚田の広大な絶景を強調して伝えたい場合。
似たような絶景ばかり直前で並んでいたら、
この棚田が強調されない

見てみたい
色補正しすぎだけど。。。

こんな景色があったあと、さっきの棚田の映像が来ても、

ワンオブゼム


まぁきれいな映像の1つにしかならないですよね。
ワンオブゼムってやつだと思う、英検三級の私が思うに。

でも、棚田を紹介する前に、
田植えする人とか、トンネルを抜けるとみたいな
ダレ場の映像を挟むと・・・

これからの・・・
これ!

とか。

トンネルを抜けると・・・
絶景の棚田があった!

的な。

この方が、絶景続きの動画よりも、
棚田の絶景は際立つ。
だって、他が大した絶景じゃないから。

だから、どうしても立たせたい、強調したものがあるときは
前は、ダレ場にした方が、強調という意味では
伝わりやすい。

絶景大好きな人に向けて、ずっと絶景見せます動画なら
前半のやつでも、まぁ、、、まぁ、、、、いいですが

単調にもならないし、いいよね!

なにかをまとめる強調もある

めっちゃ、逆の話感がありますが、
似ているものをまとめて、合わせ技一本的な
強調も仕方も、もちろんある。

イタリアンスイーツブーム。
みたいなことをやろうとしたとき。

行列しているジェラート店だけ紹介してもブーム感はない。

そこに行列のマリトッツォや、売り切れ必至のティラミス(古っ)が
合わさると、
ブーム感はでる。=強調される。

そんな、伝えるためのあれこれを微調節して
物事を伝えないと、

自分と同じ考えの人なんて
世の中、いないわけで、
意図したとおりに伝わるわけなんかない。

と思う。

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これまでの記事も気になった方は、お暇なとき読んでください。

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