あくまで、自分の番組スタッフ向けに造っているので
本当に狭い対象の文章です。こんきゃいは。

ロケに出るとよくあるのが、「サブカメ回して」というお願い。
その時に考えることをまとめてお伝えします。

＃ほとんどの人役立たない
＃全日本人のうち１０００人くらいしか意味がない。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
✅ずっと書いてますが、簡単な自己紹介・・・
（読まれた方は吹っ飛ばしてください）
私は、フリーランスなのに、日テレの番組の総合演出をしています。
普通、総合演出は局員か、大きな制作会社の上のディレクターが
やるので 相当、珍しいパターン。
それなりにいろんな経験をしてきたので、
そこが評価されているのかなぁと。
そんな経験を活かした、映像制作に必要なノウハウをまとめたnote。
番組の若手のために書くけど、それだけだともったいないから 公開します。
テレビ番組の作り方って、マジでマニュアルになってなくて 基本、全てが口伝です。本にもなっていません。 ※それだけにいろんな手法があって、バラエティに富む番組があるのだと思いますが。 なので、業界の若いディレクターにとっても、貴重な気はしております>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

サブカメ回す理由

普通のロケは、２台以上はカメラを回しています。
メインのカメラとそれ以外。

で！
多くのディレクターは「サブカメは、ひき画（GS）を撮っといて」と
言います。

その理由は、
🥇メインのカメラが撮っている人・物とは別の場所で
なにかが起きたとき、映像に入っていなければ使いにくいから、
全部が入った映像をバックアップで撮っておきたい。
🥈メインの映像が何かしらの理由で使えない時の逃げの映像がほしいから。

どっかで書きましたが、カメラに映っているものしか放送できないから
その気持ちはわかり丸なんです。

が！
が！！
が！！！
それは、とても、守りの発想で、面白くないなぁと思うのです。

絶対に守りのカメラワークより、攻めたカメラワークの方が
面白くなる可能性が高まる君なので。

サブカメも、いい映像を撮ろうとこだわる

では、どんな映像を撮ればいいのか？
シンプルに言うと、
メインカメラが撮っていない（メインカメラの場所から撮れない）、
いい画を撮る。

仮に
３人の出演者がいるロケを２カメ体制ど撮るとしたら
✅メインカメラは、しゃべっている人中心にいろいろ振り回して撮る
✅サブカメラは、「GS」を抑えつつ、メインカメラが撮っていない「２人のリアクション」と、話の流れで必要な「インサート」を
撮るのがいい。

どうせ、使われるのは、２台あるカメラのどっちか１つなので、
使われる時に、いい映像を撮っておけばいい。

音をつまんで使いたいから、別の映像に切りたい時、
サブカメラのひき画（GS）を使いガチだけど、
そんなの他の人のリアクションはさんでもいい。

ひき画よりも、より画の方が、強い印象が残る

だから、よりのリアクション（爆笑している人）が撮れていた方が、
面白くなる可能性は高まる君なのだ。

もちろん、ひき画を撮るなということではなくて、
ひき画しかとっちゃダメと思考停止してはいけないよ！って話。

しゃべっていることは全部映像で表現した方がいい

あと、メインカメラが撮ってないインサートを撮る
というのは、
基本的に話している映像は、全部映像で見れた方が、イメージつきやすくて
おもろくなる可能性が高まる君だからだ。

「あそこのお店のお餅がおいしい」
「なにあのレトロな看板」
「おばちゃん笑いすぎやろ」

どんなコメントであっても、それがしっかり映像で撮れていた方がいい。
でもメインカメラも撮りこぼすことはある。

なので、サブカメラは、常にメインカメラが何を撮っているか
横目で見ながら、メインが撮れていないインサートなども撮った方がいいのです。

インサートは後で撮ればいい、は幻想

だって、撮り忘れることなんて普通だし、
日が暮れたり、天気が変わったり、その時しか撮れないもので
世の中あふれているのだから。

というわけで、
サブカメラもいい映像を撮ろうって話でした。

ちゅうか、高まる君って誰？