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発達障害(ADHD)の当事者44歳です。さかいハッタツ友の会という自助グループの代表し…

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発達障害(ADHD)の当事者44歳です。さかいハッタツ友の会という自助グループの代表してます。設立から15年で開催回数と延べ参加者数で日本一の規模になりました。本業は工務店の営業マン。既婚、6歳過敏男児の父。本を出したいです。

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発達障害には対処法がある!「日本一の自助会主催者が語る当事者のリアル」

#創作大賞2023 #オールカテゴリ部門 私は2023年で44歳になりました。27歳の時に発達障害のひとつADHDと診断を受けました。当時は「発達障害」という言葉自体がまだまだ知られていませんでした。また、成人の診断ができる病院も少なかったです。そんな中、当時の私を救ってくれたのは3つの自助グループでした。 1、病院を教えてくれた自閉症の自助グループの人たち 2、自分自身で立ち上げた発達障害全般の自助グループの仲間たち 3、自助会の運営ノウハウを教えてくれた「先輩グループ

    • 自助会の主催者 心得

      さかいハッタツ友の会は「発達障害の切れ目のない支援体制構築」を目的としている。発達障害の当事者・家族・支援者の誰もが、自分の生き辛さや生き方と向き合えるようにするため。 そのために現時点で必要なことは、 ①全国各地に自助会(当事者会や自助的家族会)が存在すること。日本中の会や団体が緩やかな繋がりでネットワークされること。 そのために必要なのは、 ②各地で自助会を長期間に渡って主催してくれる人を増やすこと。 これについては、シンプルで精錬された設立ノウハウ、継続的勇気づけ、

      • 「新しい概念としての安定運営」

        さかいハッタツ友の会の運営方式を論理的に、学術的に表してもらいました。 本文はこちらです↓ https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/94575/ahs45_031.pdf 大阪大学の徳光さん、ありがとうございます。 「新しい概念としての安定運営」 こういう研究者がもっと増えて欲しい。

        • 発達障害の成人にアンケート取ってみた。親との関係について

          以下の内容でアンケートを募集しました。 20歳以上の発達障害の傾向のある人限定。 1、親にされて嫌だったこと。 2、親にしてもらった事で、大人になってから役に立ったと思うこと。 3、自分が大人になった今、親たちにアドバイスしてあげるとしたら。 4、自分が親になったら気をつけたいこと。もしくは気をつけていること ①ものすごい教育ママだったため中学までどんな提出物にも母親の手が入っており、いい成績を取れても自分の力だと思えなかったこと 父はそんな母の教育姿勢に全く苦言を呈さな

        • 固定された記事

        発達障害には対処法がある!「日本一の自助会主催者が語る当事者のリアル」

          さかいハッタツ友の会2024年2月

          今月は42回開催。ご自身の行きやすい場所や時間にご参加ください。自分に合うグループがあることを祈ります。

          さかいハッタツ友の会2024年2月

          発達障害の生き辛さの原因分析

          発達障害の生き辛さは、「社会性の低さ」による、と私は考えている。 日本人が幼少期から年齢を重ねていく中で、習得すべき不文律や他者とのコミュニケーションを「社会性」として身につけていく。 定型者たちはこれらを系統的に学ぶのではなく、他者の言動やその場の雰囲気から、個々人が察して自分なりに集約・体系化して会得する。 発達特性を持つ者たちは偏った興味関心が災いするのか、これらの社会性を学ぶ機会があったとしても、会得ができず、一定年齢に達した時に要求される社会性を満たせず、定型

          発達障害の生き辛さの原因分析

          自助会を設立して長続きさせるためのノウハウ

          今日話することは基礎の基礎の話。これが正解とかではない。最低限これしてたら自助会として成立というレベルの話。実際は個々のグループで違うのは当たり前。みなさんの活動を否定するわけではなく、いいとこ取りして欲しい。言い方はキツイけど決めつけられたとか、押し付けられたって捉えないでね。あくまでご提案。取捨選択は自分でしてね。 「自分の行ける距離に自助会がない」「自助会はあるけど相性が合わない」と言う人は自分で立ち上げるのがオススメ。オンライン含む。 主催者のメリット ①自分の都

          自助会を設立して長続きさせるためのノウハウ

          支援職や教員が発達障害児の親に出来ること。

          支援者は未就学児の親にどう接するか こどもをケアしたいなら親のケアが最も効果あり。親が安定するとも子供も安定する。親が先、子供は後。特に発達障害は。 子供の障害の程度は関係なく、親の障害受容が子供の生きづらさに直結します。我が子の障害を受け入れられている親御さんは、子供に無理をさせないので、時間はかかりますが、結果として子供はそれなりの生き方ができるようになります。一方で、子供の障害を受け入れられない親御さんは、子供の症状や問題、行動をなんとかしようとエネルギーを消耗し、状

          支援職や教員が発達障害児の親に出来ること。

          自助会(当事者会)を長期継続するコツ

          ↑音声はコチラ。 今日話することは基礎の基礎の話。これが正解とかではない。最低限これしてたら自助会として成立というレベルの話。実際は個々のグループで違うのは当たり前。みなさんの活動を否定するわけではなく、いいとこ取りして欲しい。言い方はキツイけど決めつけられたとか、押し付けられたって捉えないでね。あくまでご提案。取捨選択は自分でしてね。 「自分の行ける距離に自助会がない」「自助会はあるけど相性が合わない」と言う人は自分で立ち上げるのがオススメ。オンライン含む。 主催者のメ

          自助会(当事者会)を長期継続するコツ

          さかいハッタツ友の会の運営方式

          自助グループには、当事者を救う力がある。 しかしながら、参加者が増えるほど、主催者の負担が増え、トラブルも頻発するようになる。これによって、過去、数多くのグループが出来ては消え、拡大しては分裂した。これを私は「泡沫化・離合集散の時代」と呼ぶ。 少なくとも関西都市圏は、この時代を抜け、次の「ネットワークの時代」に入りつつある。 だが、新しい時代であっても、自助グループの課題は残されている。 ①運営組織の脆弱さ セルフヘルプグループは、個人と個人の繋がりによっての

          さかいハッタツ友の会の運営方式

          発達障害に対して行政ができること。

          社会全体として支援できる「現実的」な施策をご提案します。 1、発達障害児を持つご家族向けの子育て講習会を市町村主催で定期的に開催する。 もちろん参加するかは任意。 この際に注意すべき点は、講師に専門家や研究者を用いないこと。実践的でないため。 講師には発達障害児の子育て経験者や、発達障害当事者(ピアリーダー)を用いることで、より実践的で理解しやすい内容を心がける。 2、より専門的に知識を深めたいご家族さんには「ペアレントトレーニング」を紹介する。受益者負担の観点

          発達障害に対して行政ができること。

          クラウドファウンディングやります。

          発達障害の自助会(当事者会)を全国に広めたい!https://rescuex.jp/project/69172 今までも自腹で言ってましたが、さすがに限界があるので資金集めする事にしました。10年の後の未来のために、石橋動きます。

          クラウドファウンディングやります。

          あとがき

          #創作大賞2023 私が発達障害の診断を受けてから15年以上の月日が過ぎました。この15年で、私だけでなく、世の中での発達障害の捉え方も大きく変わりました。認知度が上がり、早期発見も進んでいます。療育機関も増え、支援の選択肢は広がりました。 一方で、当事者側の意識は大きく変化していないように見受けられます。支援の充実や配慮がいかに進んでも、受け手である当事者が自己の困り事を説明できなかったり、適切な支援を断ったり、逆に支援者に依存したり… これではどのような手段であったと

          あとがき

          経験率の公式

          #創作大賞2023 発達障害という言葉は広く知られるようになってきた。一方で、発達障害の生き辛さの本質と原因および対処法を論理的に明確化した人は居ない。ゆえに発達障害の課題は解決しないままである。 発達障害の生き辛さの本質とは一言で表すと「社会性の低さ」。ここで言う社会性とは、日本人が幼少期から年齢を重ねていく中で習得すべき不文律や他者とのコミュニケーションの仕方のこと。日本人の多くは、これらを系統的に学ぶのではなく、他者の言動やその場の雰囲気から、個々人が察して自分なり

          経験率の公式

          支援される側の作法

          #支援される側の作法 発達障害者で何らかの支援を受けるなら以下に留意すべし。 ①ヘルパーや職員さんは障害の基礎知識はあっても、「アナタ」の事はまだよく知らない、という前提を忘れるな。故にアナタから積極的に自分の状態を提供しないといけない。特にスタート時は。 ②そのためには自分の状態を言語化できるように事前準備が必要。「発達障害」という単語だけでアナタの具体的な特性まで理解するのは無理な話。自分自身が自分の凸凹を把握していないのに、他人はもっと理解不能。「言わなくて分

          支援される側の作法

          発達障害の当事者家族会について

          さかいハッタツ友の会は、家族会と当事者会に大別される。特筆は家族会。 当事者主体の家族会。 根底に流れる考え方は「親が変われば子は変わる」それを経験した親御さんが運営してくれている家族会。子供や世間や学校や共生を変えるのではなく、親自身のあり方にフォーカスしたグループカウンセリングの体をなしている。 実は発達障害の諸問題の根本は、ほとんどが突き詰めると親世代の「昭和の呪縛」 右肩上がりの時代の価値観が、令和の今も幅を利かせていて、現実とのズレに親も子もはまり込んでもがき

          発達障害の当事者家族会について