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国際結婚10年、毎日が夫婦の危機

Netflixで英国王室を赤裸々に描いた『クラウン』という作品を見ています。

王族も生身の人間で、庶民とは違う形であっても
同じように喜び苦しみ悩みながら生き
どうやって英国の王制が保たれてきたかがわかるストーリーです。

エリザベス女王とエディンバラ公爵が夫婦の危機を乗り越えたところで
女王が「母から面白い話を聞いた」とこんなことを言います。

結婚して最初の10年は足慣らし
10年目に危機が訪れ
それを乗り越えると落ち着く
そうしてやっと本調子(字幕では「本当の夫婦」と表現)になる

私はプーケットに来て10年目。

婚姻の手続きが大変だったので
結婚してからは8年くらいですが、約10年一緒に暮らしました。

今が正に「夫婦の危機」
とは言っても、もうすっかり焦りや不安はありません。

お互いがお互いの人生から出ていく気もないし、
私も家から出ていく体力を使ってまで別れたいわけでもない。

これは諦め?それとも信頼?が前提にあります。

10年間夫婦喧嘩もそれなりにして、
言い争い、疲れ、修復するプロセスに飽きてしまったのかも知れません。

最近は揉めそうになると、心の中から夫の存在を消します。

怒りや不満の対象は最初から存在しなかったかの様に
夫に対する一切の感情を消す
と言った方が正しいかも。

そうすると、すっかり気持ちが楽になって
自分がすべきこと、考えるべきことに集中できる。

好きとか嫌いとか、腹が立つとか、人として許せないとか
そういうのは別次元で起きていること。

結婚生活それで良いの?

と聞かれたら、まあ良くはないです。
自分でもそれなりに危機だと自覚しています。

でも私は女王ではないので、国益に関わらないし。

国際結婚で
子供もいて
何かあったところで離婚まで考えるのは
相当しんどいことです。

相手が薬漬けか人殺し
はたまた幼児虐待でもする極悪人でない限り
(それも有り得る世の中であることは笑えないけど)
離婚を考える程の気力が沸かないというのが正直なところ。

そして実際、彼はそこまで悪い人間ではないわけで。

少しくらい衝突したって良いのでは?
そう考えた時期もあったのですが
今考えると完全に時間の無駄でした。

「他人を変えるより自分が変わる方が早い」とか
「自分が変われば相手も変わる」とか
家族ってそんな綺麗ごとでどうにかなります?

子供は成長するから親は子育てできるんです
夫はどうにもならなくても一緒にいられる人間。

別れる以外の手段で結婚を維持する方法を探しながら
少しずつこの先の関係性を築けばいいんじゃん。
そう思うようになりました。

もしかしてこれが本調子なのか?
それともまだ危機の真っただ中?
そんなことは当事者にもわからない。

愛情は形を変えたのか
色褪せたのか
何だか分からないけど今ここにある関係性は
一応「夫婦」なんです。

それがこれから本調子に変わればいいかな。

彼はまだ靄から抜け出していないように見えるけれど
私は大丈夫。

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