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『ヒトデガイドブック』(阪急コミュニケーションズ)

 2回目からさっそく絵本じゃない。でも書きます。

 5歳息子がこの夏からヒトデにハマっている。きっかけはNHK「ダーウィンが来た!」のヒトデ回。いったいヒトデの何がそんなに琴線に触れたのか、覚えたばかりの録画ボタンを押して録画したものを何十回も繰り返し繰り返し見ている。3歳妹が園でたまたまもらってきたインテリア用のコブヒトデの骨を大事に持ち歩く。床に手足を突っ張ってヒトデの繁殖の真似をする。

 そんなに好きなら……と探して買ったのが『ヒトデガイドブック』。届いて渡した瞬間から嘗め回すように読みはじめた。

 もちろん、幼児用ではないので読めるのはヒトデの名前や種類くらいである。だが、それからがすごかった。ヒトデの写真と名前の組み合わせはすぐに覚えた。和名がついていない種のラテン語の学名を読めと言ってくる(のでそれっぽく適当に読む)。床にうつ伏せに大の字に寝転んで「イッポンテミジカヒトデ!」(そんな種はない。自分の頭部を短い手に見立てているらしい)と宣言する。ヒトデのひっくり返る様子をソファーの上で実演する。実物に会いたいと言われて向かった新江ノ島水族館でヒトデの水槽にへばりつきそのひっくり返る様を堪能し、係の人の「ヒトデの口はどこ?足はどこ?」という質問に淀みなく答える。どうしても欲しいとせがんで買ってもらったヒトデTシャツを着て揚々と園に通い、先生方にはすぐに「あ、ヒトデ博士」と言われるようになった。所かまわずしゃべりたいことをしゃべっているんだろうな……。

 順番が逆なような気もするが、その後小学館の『水の生物ずかん』も購入し、ヒトデのページを中心に堪能している。ただヒトデの記載は当然少なく、付属のDVDのタコやイカのチャプターを見ながら「ヒトデも食事の仕方とか面白いのになあ」とつぶやいている。派手さがないからなんじゃないかな……。

 なお、岩波科学ライブラリーの『ヒトデとクモヒトデ』も買ったが写真が少ないのがネックであまりヒットしなかった。残念。それにしても岩波科学ライブラリーのラインナップ、面白そうなのばっかりだなあ。

 探してみて実感するが、ヒトデは意外と資料やグッズが少ない。子ども向けの本は皆無(ウニやサンゴはあるのに)、水族館にならグッズはあるかも?と期待して行ったが扱いはないとのこと。ヒトデの面白い何かがありましたらお知らせください。よろしくお願いします。

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