見出し画像

本業以外に10万字記事を書くひとり法務が、文章を速く書くコツをまとめてみる

このエントリーはLAPRASのアドベントカレンダーの3日目のエントリーです。いつもめっちゃお世話になっているエンジニアの@kotoneさんからのバトンを受けて、法務のいいだがお送りします!

私の本業は法務なのですが、実は社内兼業で自社のオウンドメディアの編集部としても稼働しています。外部のライターさんにお願いする記事のディレクションはもちろん、自分で取材・執筆・記事公開までやることもあり、「兼業」と言うにふさわしいくらいには稼働している自負があります。さらに、プライベートの時間で法務のnoteを毎月1本書いているので…結構な文字数を業務時間内の兼業&業務時間外の個人活動で書いていたりします。

会社のオウンドメディア 18本(別途ディレクション25本)
個人のnote記事 12本(この記事を含む)
関わった記事 55本
書いた文字数(推定):10万字超

当然、本業は法務なのでその仕事をこなしつつ…となると、1本書くのに時間をかけられません。個人のnoteも、休みの日なのでできるだけ時間をかけすぎずに書きたいです。そうなると、1記事最大でも3時間。繁忙期は1時間前後で仕上げる必要があります。

ということで、今年のアドカレは日頃文章を書きまくっている私の「速記」ならぬ「速ライティング」のコツについてまとめてみようと思います。これからアドカレを書く皆さんの参考になると幸いです!なるかな?なるといいな!!

簡単な自己紹介

最初に簡単に自己紹介させてください。LAPRASで法務部門の責任者をしています、いいだです。LAPRASでは法務全般にプラスして、働く環境づくり、新入社員オンボーディング、最近はWEBマーケティングのお手伝い等 興味のある仕事を欲張ってやらせてもらっています。

サメが好きでお調子者な、一人法務担当です。

そして、LAPRASはエンジニア向けのLAPRASとエンジニアを採用したい企業向けのLAPRAS SCOUTを提供している会社です!

さて、本編です↓

コツ1:いきなり書き始めず、見出しを決める

この記事も、書き始めはこの状態で、ここから少しづつ修正を加えました

はい、このnoteもそうやって書いているのですが、いきなり白紙に向かって「さぁ書くぞ!」と意気込んでも原稿は進みません。なので、まずは話の柱となる「見出し」を書き切るようにしています。

個人的には見出しのアイデアを書き切る→タイトルを決める→タイトルにあった見出しに少し直す→本文で隙間を埋めていく という書き方が一番多いです。なんとなく書いていると、途中で話が逸れてしまったり、結論が浮いてしまったりするので、大幅に直す必要が出てきてタイムロスしてしまうので、この方法を採用しています。

逆に、見出しがパッと書けない記事は、インプット不足だったり本当は書きたいものではなかったりするので、無理して進めずにテーマを変えたり、一旦他の記事を先に書いてその合間にインプットをしたりする必要があります。(それでも書かないといけない場合はコツ4へ)

見出しをつけないと、目が滑って読みづらい文章になるので、見出しは超大事だと思います。どういう見出しが良いかわからない…という場合は、自分が書きたいような文章を書いているnoteだったり、他社さんが出している記事を先に読んで、なんとなくペースを掴んでから書き始めるようにしています。

コツ2:音声入力を駆使する

たまに見出しは決まったけど、間を埋める作業に着手する気が起きないこともあります。そういう場合は、音声入力を使って書くことにしています。

自分のnoteなら、セルフインタビューのように「見出しのXXについて、いいださんはどう思いますか?」と聞いてみて、それに自分で答えるのを、音声入力で全部一旦原稿に入れてしまう感じです。

そうすると、「書く」作業を飛ばして「直す」作業から入ることができるので気持ちハードルが低くなるのと、一応記事が文字で埋まった状態になるので、空白よりは心が穏やかになります。最近の音声入力は結構精度が高いので、喋る→直すを繰り返すだけで記事ができるのはとっても助かります。

難点としては、オフィスとかカフェとかでやると不審者になってしまうことくらいですかね…。私はタイピングがそこそこ早いので普段の入力速度に負はないのですが、画面を見すぎて疲れることはあるので、そういう時にも使っています。もし、話すのは好きだけど書くのは苦手という方がいたら、おすすめかもしれない。

コツ3:「旬」なタイミングで原稿に向かう


例えば自分で取材・自分で執筆の場合、取材後にそのまま原稿に向かうと、今までの流れが頭に入っているので執筆速度が非常に早いです。一方で、取材したあとしばらく置いてしまったり、他のメンバー取材のものを執筆する時には、見出しを出し切るのにも時間がかかったりします。

そのため、原稿執筆の「旬」を逃さないように、取材の時間の後は30分でも空けておいて、見出しと各章のメモだけ残すことをやっています。取材ではない記事を作るときも「この内容noteに良いかも」と思った時にすぐ、手書きのメモでも良いので見出しとメモだけ作っておくと、後から書く時にもすでに補助線が引いてあるので、スラスラ書けたりします。

このnoteも昨晩見出しとメモだけ作っておいたのですが、現在ここまで書くのに15分です。めっちゃ良い感じ。ワイルドスピード。

もし自分が取材だけして、他の人にライティングをお願いする場合は、通常の録画と別に「このワードを拾ってほしい、こういう流れで書いてほしい、ここは全部カットして良い」等と一人語りor別の資料でディレクションしておくと良いということを最近知ったので、今後はお願いする相手にも「旬」をお届けできるようにやってみたいと思っている次第です。

コツ4:一旦全部書いて、あとで削る・まとめる

コツ1と反対のことを言うのですが、他のメンバー取材のライターだけやる際や、見出しをつけれないけどこのテーマで書き切るしかない場合には、あえて見出しを書き出さずに、耳に入ったものや頭に浮かんだものを一旦全部書き切るようにしています。「聞く」と「書く」がずっと混ざったまま進むと大変なので、先に「聞く→書く」を終わらせて、「書いた文章を直す」に集中するイメージです。

特に1時間を超える取材の記事化の際には、最後の方まで聞いた後に「途中で同じこと言ってたような…」となって聞き返すと、非常に時間がかかってしまいます。そのため、まずは5分聞いてその内容をまとめ、必要に応じてその5分の中でちょっと戻って聞き返したりして、それが終わったら次の5分に…といった感じで、大きく時間を遡る必要がないように執筆しています

その結果、すごいボリュームの記事ができるのですが、そこからは似たような情報をまとめたり、冗長になる部分を削ったりする「書く」作業だけに集中できるので、作業が速くなります。ちなみに、あまりに文章の上だけでこねくり回すと「そんなこと言ってない」といった捏造に近い編集になってしまうので、そこはしっかりと録音を聞き直すこととのバランスが難しい点でもあります。

コツ5:普段からの練習が多分大事

ここまでで22分。良いペースです。ワイルドスピードです。そして最後に身も蓋もないことを言うのですが、そもそも文章を速く書くのは、そんなにすぐ身につくものではないと思います。というか、そんな簡単に真似できてたまるか〜!!笑

私自身は子供の頃から本を読むのも文章を書くのも好きな人間なのですが、その中でも特に「手紙」を書くのが好きです。手紙って記事と似ていて、目の前にいない相手に感情や風景を伝える必要があるんですよね。相手の想像力に委ねて良いものと、委ねてはいけないものを自然と書き分ける癖は、この辺りからついているのかなと思います。グッジョブ昔の自分。

その結果、「筆が走らないな」と思う時には、大体がインプット不足だったりします。逆に自分が書きたいような文章を書いている作家さんの本を定期的に摂取できていると、スラスラ文章が出てくるタイプなので、月に3,4冊は法律書ではない、小説等の本を読むようにしています。マンガはもっと読んでて、多分週に5冊くらいはアベレージで読んでいるので、「文章」でのインプットがあるからこそ、「文章」でのアウトプットができるんだと信じています。

あとは毎月noteを書いて読んでしていると、それっぽい文章の作り方がわかってくるので、体育会系なことを言いますが「練習あるのみ」という側面も否定できないかと思います。書くのが速くなりたかったら、コツはありつつも、最終的にはたくさん書くのが、一番の近道かもしれません。

おわりに

昔、出口治明さんが何かの記事で、人間が賢くなる方法として「人・本・旅」という言葉を使っていて、それがすごく好きなのですが、私はその中でも「本」のインプットが増えれば増えるだけ文章のアウトプットも増えるタイプだと思っています。

おそらく、人に会うことで考えが深まる、旅に出ることで考えが深まる等人それぞれだと思うので、自分のアウトプットに効いてくるインプットが何なのかを、早めに把握できたことで、ライターとしては良い循環に入れたんじゃないかなと思っています。

ということで、昨晩見出しを作っておいて、この時点で書き始めて30分なので、この後アイキャッチ画像を決めて、どこを太線にするかを決めて、挿入画像をいらすとやで探して、有言実行でこの記事が1時間くらいで出来上がりそうでひと安心しています。よかった。

明日からもLAPRASのアドカレは続きます!明日はエンジニアの両角さんのエントリーなので、ぜひそちらも見てみてください✨

さて、来週には法務系のアドカレもあるぞ…困ったな…笑



この記事が参加している募集

ライターの仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?