飯間 健/ライター

06年10月から在阪スポーツ紙でサッカー担当しています。名古屋、G大阪、京都、浦和、鹿…

飯間 健/ライター

06年10月から在阪スポーツ紙でサッカー担当しています。名古屋、G大阪、京都、浦和、鹿島、千葉の担当を歴任。日本代表担当として14年、18年W杯取材。 紙面で書ききれないこと、面白いと感じたものを不定期に取り上げていきたいです。投稿は個人の見解です。あと時々、犬との日常。

最近の記事

最近のJ2クラブ状況

こんにちは。 一足先に開幕したプロ野球に続き、いよいよ週末からはサッカーの蹴音も戻ってきます。 各クラブ、6月に入ってからは全体トレーニングを再開させており、数多くのトレーニングマッチ(TM)をこなしています。 27日にリーグが再開(開幕)するJ2とJ3クラブは最終TMを終了。 すでに最終調整に入っています。 せっかくなので、ここまでの各クラブの状況を追っていきたいと思います。 とはいえ、僕が住んでいるのが西日本ゆえに東側の情報は少ないです…。 ということで楽な気持ちで見

    • 森岡亮太という男

      こんにちは。 久々の更新です。 6月27日にJ2&J3、7月4日にJ1リーグが再開決定。 いよいよサッカーが日常に戻ってきます! とはいえ、コロナが終息したわけではなく、ウィズコロナの時代。専門家や政治家からは「新しい生活様式」が求められ、僕自身はどういう世界になっていくのか想像できない部分もあります。暫くは「窮屈な生活」の中で「何を」「どこまで」「どのように」するのか、、、個々の判断力が問われるだろうとは覚悟してます。 ■森岡亮太interviewさて、きょうは先日イン

      • 橋本晃司との4ヶ月

        こんにちは。 きょうは「見えざる戦い」の日々を過ごしたベテラン選手について触れようと思います。かなりの長文ですが、できればお付き合い下さい(笑)。 ■真綿で首を絞められるような4ヶ月3月27日。その日でハッピーエンドを迎えるのですが、そこに至るまでの4カ月間は長く、時間が経過するにつれて、真綿で首を絞められるような感覚を味わいました。世の中にはもっとツラいことや苦しいことはあるし、取り返しの付かないことも多々あります。それでもトンネルの出口はあると信じているし、彼の例も〝心

        • 蔵出し其の3【G大阪DF三浦弦太】

          こんにちは。 「蔵出し企画」第3回目です。 当然ですが、、、お蔵入りする原稿というのはタイミングが合わなかったり、何か不都合が生じたものです。 でも、だからと言って、その選手たちがダメだったわけではなく、むしろ逞しくなってるなあと感じることの方が多いです。 そして今、自分が読んでも今後の取材に活かせそうなヒントが散りばめられています。 ということで、今回はG大阪のキャプテンの話です。 ■『第3回 G大阪DF三浦弦太』 18年3月に豊橋デューミランの恩師を取材した時のことをベ

        最近のJ2クラブ状況

          蔵出し其の2【C大阪FW豊川雄太】

          こんにちは。 引き続き「蔵出し企画」です。 きょうはガンバ大阪のライバルクラブにいる選手の話です。 ■第2回『C大阪MF豊川雄太』これは16年6月中旬に取材したものをベースに書いています。 矢島選手と同じ日で、豊川選手も当時J2岡山でプレーしていました。 リオ五輪アジア最終予選準々決勝U-23イラン戦では決勝ヘッドをたたき込み、ベスト8を超えられなかった手倉森ジャパンの〝壁〟を壊した立役者になりました。 でも五輪本大会メンバーには選出されず…。 この日のインタビューは笑い

          蔵出し其の2【C大阪FW豊川雄太】

          蔵出し其の1【G大阪MF矢島慎也】

          こんにちわ。 久々の更新です。 いつ新型コロナウイルスが終息するのか、いつスタジアムに歓声が戻ってくるのか。 不確定要素が多すぎて、日々、もどかしさを感じている方もいらっしゃるでしょう。 僕も何もできない日々が多く、過去の取材ノート(多くはWord保存ですが)を眺めていたりします。 そんな中、ふと思いました。 諸々の理由で出稿できなかった原稿(=草稿)も意外にあるな、と。 そこでサッカーの日常が帰ってくるまでの箸休めとして、できる範囲での『蔵出し』をしてみようかと思い至り

          蔵出し其の1【G大阪MF矢島慎也】

          数㌢の差を埋める昌子選手の覚悟

          移籍会見の時に聞けなかった「世界との数㌢の差を埋めるキッカケを掴めたのか」。 やっとG大阪DF昌子源選手(27)に聞いてきました。 ■数㌢の差を埋める〝覚悟〟 18年7月2日、ロシアW杯決勝トーナメント1回戦ベルギー戦。GKのパスから日本ゴールが破られるまで14秒。俗に言う「ロストフの14秒」です。昌子選手は敵陣エリアから全力ダッシュしたにもかかわらず、自陣ゴール前でわずか数㌢ボールに触ることができず、目の前で逆転弾を叩き込まれました。試合後、ピッチを叩いて悔しがる姿は

          数㌢の差を埋める昌子選手の覚悟

          小川佳純、新たな船出

          関西1部TIAMO枚方の指揮官に就任した小川佳純監督(35=通称ズミ)が10日、〝監督デビュー〟を果たしました。J2京都と行った初陣の練習試合は0-6の完敗。でも「現時点でどれだけやれるか見られたので、良い初試合になった」と笑みを浮かべました。 ■本当は現役続行を希望していた 昨季限りでJ2新潟を退団。ズミくん自身、当初は現役続行の意向は持っていました。そんななか、届いた話は社会人クラブのみ。枚方も「最初は選手としてのオファー」だったと言います。「それが、いつの間にか監督

          小川佳純、新たな船出

          小野瀬残留の背景にあったもの

          おはようございます。 横浜Mから正式オファーを受けていたG大阪MF小野瀬康介選手が残留を決断しました。 https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2019/12/19/kiji/20191219s00002179126000c.html すいません。まず謝罪します。 僕自身、小野瀬選手は移籍してしまうだろうと思っていました。 なぜならば彼がアジアチャンピオンズリーグに憧れを持っているのを知っていたから。 なぜならば彼がマリノスの4バ

          小野瀬残留の背景にあったもの

          残留か移籍か…小野瀬康介の判断は?

          こんにちわ。 今季も残すところJ1参入プレーオフ決定戦と天皇杯の計4試合だけ。 今、我々のメーン業務は「人事ニュース」に移っており、明日もまたどこかで何かしらのニュースが出ると思います😊 さて、そんななか、きょうはG大阪の解団式に来ました。松波正信強化兼アカデミー部長が取材に応じてくれました。 https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2019/12/09/kiji/20191209s00002179352000c.html

          残留か移籍か…小野瀬康介の判断は?

          呉屋大翔とG大阪

          こんにちわ。 Jリーグのストーブリーグが徐々に過熱してきました。 https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2019/12/06/kiji/20191205s00002180421000c.html J1昇格を決めた柏レイソルが、J2長崎FW呉屋大翔選手の獲得に迫っています。あくまでクラブから正式リリースされるまでは「決定ではない」という注釈付きですが、今回は僕が担当するG大阪側の視点から考察したいと思います。 呉屋選手は今季、G大阪

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          中田サンガはなぜ終焉を迎えたのか

          J2リーグも一区切り。 スポーツ紙としては溜めていたニュースを一斉に出す日です。 各クラブのサポーターは一喜一憂するでしょう。 さて、前日24日、僕は柏-京都の取材に行っていました。 結果は今更、書くつもりはありません。 https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2019/11/25/kiji/20191124s00002180564000c.html なぜ、就任1年目の中田一三監督が退任するのか。 ここから先は少し内情に踏み込みます

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          中田サンガはなぜ終焉を迎えたのか

          梶野智氏の強化部復帰、その舞台裏とは?

          おはようございます。 Jリーグも佳境に入り、ストーブリーグも活発化してきました。 きょうはC大阪の来季人事について取り上げたいと思います。 https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2019/11/24/kiji/20191124s00002179048000c.html 13年までチーム統括部長の復帰。ある意味、これは驚きを持って受け止められたのではないでしょうか。僕も11月上旬に初めて耳にしたときには「嘘でしょ?」と懐疑的な見解

          梶野智氏の強化部復帰、その舞台裏とは?

          誰が青山敏弘になるのか

          東京五輪を目指すU-22代表が国内で初めて親善試合を行った。U-22コロンビア代表相手に0-2の完敗。 金メダルを公言しているにしては、物足りないどころの話ではなかった。 特に3-4-2-1システム。久保建英、堂安律というA代表にも定着している2人が加わったことで、より大きなケミストリーが期待されたが、先発した上田絢世を含めた前線3人が孤立した。堂安も「うまくいきそうな雰囲気がなかった」と前半45分間が低調に終わったことを認めていた。 なぜ、機能しなかったのか。 久保と堂

          誰が青山敏弘になるのか

          男子三日会わざれば刮目せよー食野亮太郎

          たくましくなっていた。「男子、三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」。この言葉は本当だ。 胸板を触らせてもらったが、ほんの3カ月前とは別人のような体つきになっていた。 食野亮太郎、である。 この日から広島で行われているU-22代表合宿の取材に参戦。練習後、彼に話を聞く機会に恵まれた。「ガンバにいた時よりも一回りでかくなってない?」と聞くと、ニヤリと笑いながら充実した日々について語ってくれた。 「試合の強度、練習の強度が高い。そこで筋肉が付いている。それに向こうは筋トレ

          男子三日会わざれば刮目せよー食野亮太郎

          良いGKとは…

          こんにちわ。 G大阪のGK谷晃生くんが東京五輪を目指すU-22日本代表合宿に参加してます。 この世代は広島でレギュラーを張る大迫敬介くんがいて、近年稀に見る、それこそ川口能活VS楢崎正剛のようなハイレベルな争いになりそうです。 なぜなら谷くんは、JFA(日本サッカー協会)からの強化指定選手でも最高級の「Sランキング」を付けられたという逸話があるほどの期待をされているGKだから。 でも良いGKの定義って何だろう? そこでG大阪でGKコーチを務めている松代さんに聞いてみ