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私が音を大きくする理由

レコードは、クラシックが一番、ジャズが二番、フレンチポップスなどポピュラーが三番という順番で聞く機会が多い。

今のバックロードホーンに行き着くまで、色々なスピーカーを試したが、時には音量を周りの迷惑を気にしながら、できるだけ大きくして聴いていた時期がある。今考えてみれば、最大の理由は低音が気持ちよく出てこないから、音量を上げて低音の量感を満たそうとしていたように思う。

今のバックロードホーンでは、低音部まで十分な量感と、繊細な質感まで出してくれるので、高、中、低音とバランスよく出してくれる。従って敢えてボリュームを上げなくても十分楽しめる。特に、夜、カミさんが先に床に着いた頃、ボリュームを控えめにするけど、ラウドネス機能を必要と感じたことがない。

もう一つ大事なのは、音の輪郭というのだろうか?それぞれの楽器や歌声が、前面の左右の音場からクリアに、バランス良く出ていることが
気持ちよく聴くために不可欠に思う。これは、FOSTEXのFEシリーズをフルレンジで作成したスピーカーであれば音を大きくしなくても満足できる。

つまり、クリアでそれぞれの楽器や歌声が左右のバランスがよく聴こえ、かつ、高、中、低音のバランスが良く出ると、音の大きさはあまり関係ないように思えてきた。

真空管アンプは、ミニワッターから300Bまで十台ほど所有しているが、自宅の広さでいい音を聞くには、FOSTEXのFE103以上があれば十分楽しめるように思う。FE103NVは、能率が90dBに届かないが、無垢で作っているせいか、低音のソリッド感があり満足度充分である。FE126NVの無垢版は、上位166を凌ぐ低音の響きを出してくれるので今私の一番のお気に入り。166、206は、合板で作成しているが、ツイーターをつけてバランス良く鳴ってくれる。特に206であれば、吹き抜け天井が6mほどある部屋に置いて漸く力量を発揮するように思う。

ブナの無垢/FE126NV(後ろはFE166NV)

という事で、私の場合は、隣の家に届くほどの爆音で鳴らす必要が無くなったように思う。